Happiness Is A Warm Gun
2分43秒
1968年11月21日/アルバム「ザ・ビートルズ」収録
1968年9月23日録音開始/EMIスタジオ
曲/詞=ジョン・レノン
ギター/タンバリン/ヴォーカル=ジョン
ベース/コーラス/バック・ヴォーカル=ポール
リード・ギター/コーラス=ジョージ
ドラム=リンゴ
通称「ホワイト・アルバム」A面の最後に収録されているジョンの傑作曲。  あらゆる点でビートルズらしさが凝縮された名曲だろう。事実、メンバー全員が気に入っていると語っているだけに、ジョン本人の自慢の一曲でもある。
この曲は3つの作品が繋がったものである。序盤に流れるマイナー・バラード曲は「I Need A Fix」という曲である。イントロ部分は通常の4拍だが、途中からギターが3拍子に変わる複雑な構成になっている。そのまま変拍子が続いて始まるロックが2曲目の「Mother Superior Jumped The Gun」。そしてタイトル曲に繋がっていくのだ。「Bang Bang Shoot Shoot」というポールとジョージのバックコーラスはこれぞビートルズ!といった趣きで超かっコイイ部分。ジョンお得意の絶叫型のヴォーカルとの絡みはまさにビートルズの真骨頂だ。
曲の最後でドラムが〆を打つのも初期のビートルズを彷彿させてくれる。
歌詞の点にも様々なエピソードがある。最初は単純にジョンがスタジオに置いてあった銃の雑誌を見てそこからインスバイアされて出来た曲なのだが、いわゆる行間を読むと彼独特の卑猥な意味合いが浮かび上がる。まず一曲目の"Fix"とは麻薬注射を言い、二曲目のタイトルはまさしく"銃に飛び乗った尼僧"であり、タイトルの"幸せの熱い銃"とくればこれはセックスを扱った曲だという結論に達するのだ。もちろん、ビートルズは一切それを否定しているが、いたずら好きのジョンだけに、それもありかな?と思ってしまう。判断はファンそれぞれがすればいい事だけどね。  
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