Baby You're A Rich Manレイン) | ||||||||||||||
3分07秒 | ||||||||||||||
1967年7月7日/シングル「All You Need Is Love」B面収録 | ||||||||||||||
1967年5月11日録音開始/オリンピック・スタジオ 曲/詞=ジョン・レノン&ポール・マッカートニー共作 クラヴァイオリン/ヴォーカル/ピアノ=ジョン ベース/ピアノ/ヴォーカル&ハーモニー=ポール ギター/タンバリン/コーラス=ジョージ ドラム/マラカス=リンゴ |
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「サージェント・ペパーズ」のレコーディング完了後、彼等はセッションの緊張感を持続しながら精力的に新曲の録音を続けた。当初、ジョンの思惑には「サージェント・ペパーズVol.2」というアルバム構想があったらしく、この曲の原曲である「One Of The Beautiful People」はそのアルバム用に創られた。しかしすでに進行中だった彼等のアニメーション映画のプロジェクトに加え、ポールの呼び掛けで実現するビートルズのTV映画のプロジェクトも進んでおり、結局ジョンはこの曲をポールと二人で共作して映画「Yellow Submarine」のサウンド・トラック曲にする事にした。曲の全編で流れるインド弦楽器の様なサウンドがジョンの弾くクラヴァイオリンといわれる楽器だが、この楽器、実はキーボードとアンプを電子的技術で繋げたもので、モノフォニック・シンセサイザーによく似た構造。鍵盤を両手で押えても機械がその中のハイ・オクターブ・トーンのみを感知して鳴らすという特徴からちょうどスライド・ギター的な奏法が可能な珍しい楽器である。この曲の雰囲気は同時期に録音された「You Know My Name」に共通する部分が多い。 最終的にはサウンド・トラックでは使われず、その後に録音された「愛こそはすべて」とのカップリングによりリリースされた。この曲の録音はロンドン郊外のバーンズにあるオリンピック・スタジオで行われ、セッション開始日にはストーンズのミック・ジャガーとブライアン・ジョーンズが見学に来ていた。彼等が楽器で参加したという説もあるが、曲を聴くかぎりではそれを裏付けるものは見つからない。ビートルズの後期の曲の中では地味な存在ではあるものの、よく聴くと複雑なリズムと心地よいビートのなかなか味の有る「通」好みの名曲だと思うけど、いかがですか? | ||||||||||||||
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