Strawberry Fields Forever(ストロベリーフィールズ・フォーエヴァー) | |||||||||||||||||
4分05秒 | |||||||||||||||||
1967年2月17日/シングル「ペニー・レイン」との両A面カップリング | |||||||||||||||||
1966年11月24日から録音開始/EMIスタジオ | |||||||||||||||||
曲/詞=ジョン・レノン ヴォーカル/ギター/ハープシコード=ジョン ベース/ピアノ/ボンゴ/フルート/メロトロン=ポール ドラム=リンゴ ギター/ティンパニー=ジョージ タンバリン=マル・エヴァンス トランペット=フィリップ・ジョーンズ+管弦セッション・ミュージシャン |
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ビートルズの曲の中でも特異な雰囲気を持つこの曲は、実際には二曲の異なる作品が繋げられたものである事はファンの多くが知っていることと思う。 ジョンの創った2曲のうち、一方は前半が良く他方は後半が気に入ったという事からジョージ・マーティンが苦心惨憺して一曲の作品にまとめ上げたのである。その裏には2曲にそれぞれ微妙なキーとテンポのズレがあったために 違和感なく聴かせるため、スピードをコントロールしなければならなかったという。実際は全体に5%のスローで何とかおさまったらしい。この曲のジョンの声が低いのはそのせいである。膨大な量のデモ・テープを聴くと作品の初期の段階ではまったく違う雰囲気で、むしろ「ラバーソウル」の頃のムードに近かった。曲の序盤のギターが奏でる部分が最後まで続く演奏はメリハリに欠け平凡な曲にしか聴こえなかったが、ジョージ・マーティンのアレンジによる管楽器とストリングス、そしてテープの逆回転のつくり出す謎めいたサウンドによりまったく違った曲に生まれ代わった。サウンドだけでなくこの曲には様々な話題が詰め込まれている。まずは"Let Me Take You Down 'Couse I'm Going To"の後に左チャンネルから聞こえるモールス信号。これはアルファベットの"J"と"L"で、文字どおりジョンのイニシャルを意味するもの。次に4回繰り返されるテーマの3回目とサビの間でジョージ・マーティンのカウントが聴き取れる。これは前述のテンポの調整をしているもの。そしてポールの死亡説の一つとして語られた"I'm Bulied PAUL"というジョンのつぶやきが最後のフェイドアウト時に聞こえる。のちにジョン本人が"Cranberry Sause"という言葉であると説明して落着したというエピソード。これほどまでにビートルズ・フリークは耳をそばだてて彼等のサウンドに聞き入っているといういい証しだと言えよう。尚、この曲はデータにある通り「サージェント・ペパーズ」のレコーディング・セッションの最初に始められた曲で、アルバム中の"When I'm Sixty-Four"をはさんで3曲目にはカップリングされた「ペニーレイン」が録音されている。 | |||||||||||||||||
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