Rain(レイン) | |||||||||||||||
2分59秒 | |||||||||||||||
1966年6月10日/シングル「ペーパーバック・ライター」B面収録 | |||||||||||||||
1966年4月14日録音/EMIスタジオ 曲/詞=ジョン・レノン&ポール・マッカートニー共作 ギター/ヴォーカル=ジョン ベース/コーラス=ポール リード・ギター/コーラス=ジョージ ドラム/タンバリン=リンゴ |
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アルバム「Revolver」のレコーディング・セッションは1966年4月6日、最初に「トゥモロー・ネヴァー・ノウズ」の録音から開始された。この曲には様々なエフェクトが使われている。それは主にジョンとポールがテープのトラック部分を利用してあらゆるサウンドをコラージュしたものを速度を変えたり逆再生したりして創り出した新しいビートルズ・サウンドと言えるものである。そして「RAIN」もその実験的技術を取り入れて録音された。まず最初にドラムとベースの音色がそれまでの彼等のサウンドとは違う点だ。実はバック・トラックになるそれらのパートを回転を速めて録音し、ミキシング時にベーシック・トラックと同じ速度に戻すことから生まれる重厚なサウンドを創り出したわけである。シンバルの持続音やバス・タム、バス・ドラムの響きを聴けば判るはずだ。また、エンディング近くにジョンのヴォーカルが逆回転で録音されている。これは単に歌詞の"when the rain comes they run and hide their heads"の部分を使ったものに過ぎない。しかし面白いのはこの逆回転部分の旋律が曲の全体像を作り上げたというところだ。不思議と逆回転の旋律には東洋的な雰囲気が漂っている。この曲もある種、中近東的なエキゾシズムを持っている。その後録音される「アイム・オンリー・スリーピング」でのジョージの逆回転ギターにも共通点が見られる。タイミング良くジョージをはじめとする彼等はインド音楽に傾倒していた時期でもあり、違和感なくビートルズのサウンドとして確立された。 | |||||||||||||||
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