Come Together (カム・トゥゲザー) | |||||||||||||||||||
4分16秒 | |||||||||||||||||||
1969年9月26日/アルバム「アビイロード」収録 | |||||||||||||||||||
1969年7月21日録音開始/アビーロード・スタジオ N0.2 | |||||||||||||||||||
曲/詞=ジョン・レノン ギター/エレクトリック・ピアノ/ヴォーカル=ジョン ベース/コーラス=ポール リード・ギター=ジョージ ドラム/マラカス=リンゴ |
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ビートルズ最後のアルバム「アビイロード」のオープニング・チューン。この曲には面白いエピソードがある。ジョンはこの曲を彼の尊敬する政治家ティモシー・リイリーの選挙キャンペーン用に作り始めた。ティモシーの著書「サイケデリック・エクスペリエンス」はジョンに自叙伝を執筆させるほどの影響を与えた。また彼は女優ウィノナ・ライダーの祖父としても有名だった。彼の人物崇拝の顕著さはヨーコやマハリシの名をあげればお分かりの通りだ。 当時の彼のスローガン「Come Together...Join the Party」が曲のタイトルにもなっている。 しかしティモシーは選挙を前にして急遽出馬を取りやめたため、ジョンは作品を練り直さねばならなくなる。後に彼の敬愛するチャック・ベリーへのオマージュとしてチャックの曲「ユー・キャン・キャッチ・ミー」の歌詞の一部分を使ったことからその後いろんな問題が発生する。チャックの著作を管理していたモーリス・レヴィーはクレームをつけ、当時マフィアとのつながりを利用して最終的にジョンにチャックの曲を収録したアルバムを作らせその独占販売を約束させる。それが後の「ロックン・ロール・ミュージック」である。 歌詞の中に「コカ・コーラ」が出てくるがこれがコマーシャルにあたるとしてBBCによる放送禁止の憂き目にも遭った。 さてその楽曲だが、実に斬新なサウンドだ。スローでブルージーなリフが重低音のベースに乗って繰り返され、それをサポートするドラムもオリジナリティに溢れるスタイルだ。ジョンのヴォーカルは小節の最後に主語を持ってきてアクセントをつけている。He Got....の部分である。また、「シュッ」と聞こえる部分は「Shoot Me」というれっきとした歌詞であり、「Me」の音は注意して聴かないとわからない。結果的にこの歌詞が曲のイメージを頭から決定づける効果につながっており、ビートルズが他のバンドとはちょっと違うといういい例だと思う。 この曲はビートルズならではの独自のブルース・スタイルを確立した曲として重要な位置を占めるだろう。また同時にジョン・レノンの才能の凄さを知らしめた曲でもある。 |
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