She's A Woman (シーズ・ア・ウーマン) | ||||||||||||||||||
2分58秒 | ||||||||||||||||||
1964年11月27日/シングル「アイ・フィール・ファイン」B面収録 | ||||||||||||||||||
1964年10月8日録音/アビーロード・スタジオ N0.2 | ||||||||||||||||||
曲/詞=ポール・マッカートニー/ジョン・レノン リズム・ギター=ジョン エレキピアノ/ベース/リード・ヴォーカル=ポール リード・ギター=ジョージ ドラム/マラカス=リンゴ |
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ポールのご機嫌なR&Bナンバー。'64年の10月8日の朝、セント・ジョンズ・ウッドを散歩中に浮かんだメロディーと構成をスタジオに向かう車の中でまとめてその日のうちにレコーディングされた。 ポールの好きだったリトル・リチャードのスタイルを取り入れたスリー・コードの単純な構成の曲ではあるが、いろいろと工夫がうかがえる。 まず、7thを基本にしたコード進行がそれまでの彼等のロックン・ロールの雰囲気とはひと味違う点だ。それにより大人っぽいムードが漂う結果になった。 タイトルの「シーズ・ア・ウーマン」のとおりそれまで「彼女」や「少女」について唄っていた彼等が「女」の事を唄った点も注目される。 演奏の面ではジョンのセンスによるリズム・ギターのオフ・ビート・カッティングが秀逸だ。本来ならばリンゴの担当でもあるドラムのスネアのパートを受け持つ格好になり、それだけに存在感が一層増すことにもなった。 更にジョンは7thの高いトーンを時折チョーキング気味に演奏する事で曲全体が単調にならない様にしているところはさすがだ。リズムでは主にリンゴのマラカスが主流で、サビの部分とラストでのみ通常のドラミングが聴ける。 ポールの意識した太い声のヴォーカルも印象的だ。また彼のタイトなベースも重要なポイントを担っており、この曲が初期のビートルズ・サウンドとは一線を画す位置を占めると言えよう。 ちなみにこの曲はカップリング曲の「アイ・フィール・ファイン」と同じ日に録音されている。 同曲のカバーとして特に印象に残るものはジェフ・ベックの「ブロー・バイ・ブロー」に収録されているインストルメンタル・ナンバー。ベックはトーキング・モジュレーターを使って見事にアレンジを施していた。 |
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