Back In The U.S.S.R. (バック・イン・ザ・U.S.S.R.) | ||||||||||||||||||
2分45秒 | ||||||||||||||||||
1968年11月21日/アルバム「ザ・ビートルズ」A面収録 | ||||||||||||||||||
1968年8月22日録音開始/EMIスタジオ | ||||||||||||||||||
曲/詞=ポール・マッカートニー コーラス/6弦ベース=ジョン ピアノ/ヴォーカル/ドラム/リードギター=ポール ベース/コーラス=ジョージ |
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通称「ホワイトアルバム」のオープニング曲としてファンに強い印象を与えたロック・ナンバー。この曲は様々なパロディーを含んでいる事でも有名だ。 タイトルはチャック・ベリーの「バック・イン・ザ・U.S.A」、そして曲中で聴かれるコーラスのスタイルはビーチボーイズを真似ているとポールが語った。 飛行機がランディングする音は単にこの曲ばかりではなくこのアルバムの始まりを演出している様だ。アルバムのレコーディングが行なわれた'68年はバンド自らが設立したアップルを巡り色々な問題が発生していた時期で、そこから逃れるために出向いたインドで書かれた曲が多数収録される事になった。アップルの騒動に加えてジョンが深くのめり込んでいく事にもなるオノ・ヨーコの存在もバンド内の人間関係をぎくしゃくさせていた時期でもあった。そんな中些細な事からポールとリンゴの間に確執が生まれ、リンゴは仲間に脱退を仄めかして俳優ピーター・セラーズとヨットで地中海に出掛けてしまった。彼のいない2週間に録音されたのがこの曲と続く「ディア・プルーデンス」だ。 当然ながらバンドは編成を換えざるをえなくなり、ポールがドラムスを、彼の代わりにジョージがベースそしてサウンドを補強する意味からもジョンが6弦ベースを弾いている。 サウンド面では全編を通して流れるロッキン・ピアノとポールのラフなスタイルでのヴォーカルがすべて。またバックでのギターによるリフのドライブ感とまさしくビーチボーイズ風のコーラスが曲の乗りに貢献している。中間部でのポールによるリードギター・ソロのバックでは'64年以来のハンド・クラップが聴こえる。そのことはすなわちこの作品が筋金入りのロックン・ロールだという事だ。実質的に「サージェント・ペパーズ」以後で初の正式アルバムという意味からもファンに対して先手必勝に似た選曲でのA面1曲目としてそれ以外の位置は考えられない様に思うのだが・・・・皆さんはいかがですか? |
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