ドラムスってなかなか叩く機会がないよね。吹奏楽やブラスバンドで個々にシンバルや太鼓、ティンパニーなんかを担当はするだろうけど。
ドラムセットを演奏するって現代の住宅事情を考えてもまず無理な相談だった。でも、近年開発されてきた電子技術を使ったサイレント楽器のレベルはかなり高くなり、一番騒音を心配されるドラムの分野ではもはや音質・タッチ共にオリジナルに限りなく近づいてきた。
自分は小学校の頃、たまたまドラムセットを持つ友人のおかげでドラムが叩ける少年でした。
高校から組んだバンドでも最初はドラムを担当していたものの次第にギターへと転向していきましたが、やっぱりドラムが好きなんです。
音楽に目覚めた息子もかなりリズム感が良いので何とかセットを欲しいと予々思っていたのですが何せスペースを考えなければならずここ2年ばかり思案していました。息子が中学にあがる機会に部屋を模様替えしてスペースができました。さあ、あとは当然の成り行きでやっとドラムセットの導入となりました。楽器店をまわりメーカーごとの音質チェックから始めました。
その結果、ヤマハのDTXPressというシリーズが良いと結論されました。電気的に音を送り出すパッドというラバー製のパーツが本物の様に丸いものと設置スペースを考えて作られている三角形のものとがありましたが、やっぱりできるだけ本物に近い方がということでご覧のセットを購入しました。
ここで一番迷ったのがハイハットです。ハイハットコントローラーというペダルとパッドのセットは見た目では離れていてどうも感覚がつかみにくく、やや高額でしたがスタンド式のものを選びました。
基本的にこの赤いマシーンが音を作り出す心臓部です。それぞれのパッドはマシーンとステレオシールドで接続されています。左端にあるハイハットは左から、真ん中のタムタムはセンターにそしてバスタムは右から音が出るようにパンポットの設定もできます。
もちろんそれぞれのパッドの音質も好みの音色に設定できますが、ロック、ジャズ、ハウスなどの一般的なシステム音が50近くプリセットされていてその中のいずれかでほとんどカバーできます。その点こそが電子技術の賜物だというわけです。
普段はヘッドフォンを使うのですが、実際に音を出す場合にはベース・アンプが良い様です。出力端子は右と左が独立しているので同じアンプを2台つなぎます。アンプを通してしまえば本物のドラムセットと同じ騒音問題が出てくるのでその辺りはボリュームで調整します。ただ、やはりハイハットやシンバルといった金属の音質は電気的に表現が難しく、ハイハットは実物をセットしました。(一番上の写真)
その理由のひとつは言うまでもなくハイハット音の質感。二つ目の理由はパッドだとどうしてもラバーのためスティックで小刻みに叩く感覚が覚えられないためです。ドラムにとってハイハットはバスドラムと同等に最も重要なパーツです。音の強弱やトップ、ボトムの開き具合による表現の多様さはやっぱり本物でないと難しいようです。確かにハイハットパッドは出力にコントロール・ジャックを備えた万全の作りにはなっているもののナチュラル音には遠く及ばないという事なのでしょう。
ライド・シンバル・パッドには3つのトリガー・ゾーンがあり、カップの音を表現できます。また、外部入力端子があるのでCDやMDなどから好きな曲を流し一緒に叩くこともできます。ドラムのパートをコピーするにはとても有効でしょう。
ほかにソング・パターンやメトロノームなども装備されていて使い勝手が良いシステムだと思います。上手に叩けるのかどうかはあくまで練習あるのみです。けっこう汗もかくのでいい運動にもなるかも知れませんね。
ヤマハ・ホームページ トップ ホーム