年が明けた1月8日に育成会のお父さんたちが集まり「どんど焼き」の準備をしました。山に竹を切り出しに行く班、櫓をつくる畑の草木をきれいに刈り取る班の二手に分かれての作業は大変でした。
毎年恒例の行事なのでこれまで通りの作業は難しくはありません。
たまたま今年で我が子が卒業するので今回は「どんど焼き」の様子をレポートしました。
櫓の芯にする竹は7
メートル以上と長いため、小さめでなるべく深い穴を掘ってまずそれを建てます。そして四方八方から竹を組んでいき、その周りを刈った葦などを包む様に敷いていきます。いつもこの季節は風が強いので舞わない様にそれらをロープでぐるぐると巻きます。地元の造園屋さんが用意してくれた植木の切りくずを束ねたものをさらにその周りに積み重ねます。これで準備は完了。
翌週15日に子どもたちを4つのグループに分けて町中を回り、正月のお飾りやだるま等を集めました。毎年トラックの荷台いっぱいに集まります。この時、お志をいただきその中から子どもたちはお年玉を貰えます。地元の人々も集まりいよいよ点火です。あらかじめ灯油を染み込ませた着火用のタオルが付いている竹の棒で櫓の裾あたりを順々に点火していきます。
一旦火が着くとたちまちのうちに燃え上がり、その熱たるや凄まじい勢いです。あまりの熱さに遠巻きに見物しているみんなの顔も赤くなっていました。竹の弾ける大きな音もこの行事の醍醐味のひとつです。およそ30分でだいたい燃え尽きますが、毎年消防署の放水車が一台待機していてくれるので安心して「どんど焼き」ができます。地域のみんなが協力して初めて行えるこの行事は新たな年を迎えた地域住民のつながりを深める意味でも大切な行事でしょう。
子どもたちはその後、公民館に移動してお母さんたちが作った豚汁とおにぎりでお昼を頂きました。
大人たちは現場に残って完全に燃え尽きるまで見張ります。そして穴を掘って灰を埋めれば無事に「どんど焼き」の終了となるわけです。
子供会に入ったばかりの1年生たちは生まれて初めての大きな炎を目の当たりにして火の恐ろしさを知る事にもなります。これはどんな火の用心の教育よりも身につくことでしょう。子どもをこうした地域の行事に参加させる事の意義を認識している親たちに感謝と同時に敬意を表したいところです。
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