昨年レポートした「坂東簗」から利根川上流約5キロ。今年は大正橋の下にある「落合簗」に出掛けてみた。9月の初旬、夏の暑さもずいぶん和らいだ平日のお昼に事前予約を入れて女房と二人で行ってきました。ネットで地元の簗の情報をチェックしたところ、ここが一番良さそうとの感触を得ていました。
ま、ダメもとで出掛けたわけですが、実はこれがなかなかのもの。通された席はちょうど利根川を左にしたベストロケーション。情報にあった通り、京都の鴨川沿いの雰囲気。料理が揃うまでしばし周辺を探索してみました。画像にある様に「簗」はすぐ目の前。川も穏やかで日差しの角度もちょうど良く、心から癒された気分を堪能できました。
平日とはいえ、座敷は半分程埋まっていました。仲居さんに尋ねたところ、やはり土・日曜は予約が無いと入れない様です。さてさて、肝腎の鮎料理。「坂東簗」レポートでも触れましたが、自分は今の時季の「子持ち鮎」がお目当て。出てきた鮎は「坂東簗」のものとは大きさがまったく違いかなり太った鮎です。つまりは卵でお腹が膨らんだメス鮎。見ただけで満足できる一品です。
今回は松竹梅の3コースの松と竹を頼んでみました。両者の違いは「鮎こく」と「生湯葉」だけです。
料金は4,000円から5,000円と少々高めですが、対価格価値は十分に納得いくものでした。
「鮎」の塩焼きは卵のつまったメスと白子の豊富なオスが一緒に出てきました。「鮎」のフライ、田楽がセットになっています。帰りは女房が運転する事になっていたので、自分はまず生ビールを楽しみました。昼間のビールは何でこんなに旨いのでしょうか。ビールの時にはフライと枝豆をつまみにしました。そして好物の冷酒を頼みます。出てきたビンにはしっかりと「落合簗」のロゴが印刷されていました。やっぱり魚は酒に限る・・・でしょ。
食べてみた感触は、これこそが自分の理想そのもの。味と言い食感と言い素晴らしいものがあります。
まさに至福の時と言っても良いほどの感激でした。座敷の反対側には箱庭がしつらえられ、季節の花が飾られていました。店のサービス精神が伝わります。日除け様に天井に敷かれているヨシズ。もし、雨の日に来たら雨漏りがするのかなぁ、と余計な心配をしましたが、きっとそんな野暮な事はしないと思います。
存分に愉しみ、帰りにはお土産を焼いてもらいました。オス・メスの希望を聞いてくれました。
帰りに鮎を焼く職人さんにポーズをとってもらいましたが、シャッターのタイミングを図って下を向いてしまいました。恥ずかしがりやのオッサンでした。来年も是非また来る事に決めました。夜の宴会を計画しようかとも考えています。この「落合簗」は絶対にお薦めの一軒です。自分は物事を比べる事には不本意ですが、「坂東簗」より絶対にこっちの方が良い。あ〜ぁ、言っちゃった・・・・。
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