前橋「正円寺」の大サクラ
毎年、春先に咲き誇るサクラ。各地にはそれぞれ有名な桜の名所があるかと思うが、私の住むここ前橋にもそれはそれは見事な名所があったんです。
今年、たまたま近くを車で通りかかったところ小高い丘の上にドームの形をした満開の桜を見つけました。用事を済ませた後、帰りにその桜を目指して車を走らせる。民家の路地を曲がり続けてやっと辿り着いたところ。そこはお寺でした。新上州観音霊場第32番札所 として知られる正円寺(前橋市堀之下町155)といいます。
見事なサクラは本堂裏の丘にたくさん植えられている桜の林が正体でした。ざっと見たところ20本ほどの樹がまとまって植えられていました。実はこの丘はれっきとした古墳だそうで前方後円墳の型をとっている様です。
残念ながらここで花見の宴は出来そうにはありません。と、いうのもこの見事な桜が見下ろしているものは正円寺を菩提寺とする檀家のお墓だからです。お寺は掃除が行き届き、立派な山門を持つ落ち着いた造りで常に巡礼者を気持ち良く迎えてくれます。
この見事な桜は少し離れた場所から見る事でその美しさと素晴らしさが判る点で、信者達にとっての心の拠り所としての存在なんだなと感じました。
近くに知らない名所って、あるもんなんだね。
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