THE BEATLES "ＬＯＶＥ" ／Track#2

GET BACK (ゲット・バック)

収録時間　2分05秒

続く「ゲット・バック」は最初に「ハード・デイズ・ナイト」のリッケンバッカ独特のオープニング・ギター音で始まる。そのサウンドがディレイ・エコーで引き延ばされる中、「ジ・エンド」のドラム・ソロがミックスされ、バックでは「トゥモロー・ネヴァー・ノウズ」や「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」のエンディング・オーケストラ・サウンドが流れる。「ジ・エンド」のギター・ソロも続いて入ってくる。ドラム・ソロのリズムが「ゲット・バック」のカッティング・ギターのピッチと同期して曲がスタートする。 バックでは「サージェント・ペパーズ」のアンコールで聞こえるオーディエンスのSEがかすかだが常に流れている。 ここで注目すべきは後半のエレキピアノ・ソロのパートでのリンゴのドラミング。「レット・イット・ビー」「アンソロジー」そしてシングル・ヴァージョンのいずれとも異なる微妙なタッチの違いが聴き取れる。ハイハットの使い方とビートの刻み方に独特なグルーヴ感がある。この曲には膨大なテイクが存在するので、きっとその中からジャイルズが見つけ出したものだと思われる。リンゴのドラムの巧さが再確認できた。

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