THE BEATLES "LOVE" /Track # 13 | |||||||||||||||
Strawberry Fields Forever | |||||||||||||||
(ストロベリー・フィールズ・フォーエバー) | |||||||||||||||
収録時間 4分31秒 | |||||||||||||||
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ジョンの名曲は膨大なテイクから選りすぐられた4つの音源が繋げられてのリメイク。一番最初にジョン自身のカウントから始まる弾き語りヴァージョンはこのアルバム制作のためにヨーコから提供された未発表の音源だそうだ。熱狂的なファンはこの音源が聴きたいという理由だけでCDを購入するという。それが「アンソロジー」で発表されたテイク1につながり、続いてテイク7にオリジナルのドラムが加わり徐々に完成されていく。 終盤、曲の最高潮を越えてから始まるインストルメンタル部分から様々なビートルサウンドがコラージュされる。まず「サージェント・ペパーズ」の笑い声とブラスが流れる。ブラスの音はリンゴの軽快なドラムのリズムに乗って奏でられるジョージ・マーティン自身が弾いた「イン・マイ・ライフ」のバロック・ピアノにバトンタッチ。 あの落ち着いた曲のピアノを倍のピッチで無理矢理押し込もうという冒険心には喝采したい。さらに「ペニー・レイン」でのフィリップ・ジョーンズのトランペットが続く。 代わってジョージの「ピギーズ」でのハープシコードとストリングスが同じ様にドラムのリズムと同化しながら流れ、そこに「ハローグッドバイ」のコーラスが加わる。いずれのサウンドもしっかりとビートに乗って展開される世界はまさにビートルズ万華鏡の様だ。オリジナルの素晴らしさはこのリメイク版では味わえないものの、伝説ともなっているあの試行錯誤を繰り返し誕生したこの曲の原点を感じ取れるという意味では楽しめるだろう。 |
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