THE BEATLES "LOVE" /Track#1
BECAUSE (ビコーズ)
収録時間 2分44秒

オープニングはコーラス・レベルの高さが際立った名曲「ビコーズ」。ここでは彼らの和声のみが収録されており、あのハープシコードやムーグの音は一切聞こえない。ヴォーカルには強めにエコーがかけられている。また、オリジナルとは違い各小節の間が長めに編集されている。そのバックにかすかに聞き取れるサウンドは「アクロス・ザ・ユニヴァース」のイントロに使われた水鳥のサウンド・エフェクト。このアカペラを聴くとそのハーモニーのいかに複雑なのかが良くわかる。
曲の最後に遠くからだんだんと迫ってくる音の固まりが最後の最後になって「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」のエンディングだとわかった。しかも逆に再生されたものだ。ジャイルズの説明によると、ロック史上最高のアルバムのエンディングを逆回転させれば最高のオープニングになる筈だ、とのこと。
何とも単純だがその純粋な発想があってこそこのアルバムが生まれたんだろうなと思う。
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