それはこの作品を企画した本人だけでなくスタッフ全員が「ジョン・ドレイク」シリーズと同じなのだ。シリーズの人気が高かったため、ITC側はこの企画にすぐに乗った。シリーズはこの作品が終わったら再開する事になっていたが、マッグーハンの主張で内容が複雑になりそれに伴い制作費がべらぼうにかかったため、ジョン・ドレークものはこの作品の終了と共に終焉を迎えた。そして何にも増して重要な事実はこのプリズナーNo.6こそがジョン・ドレークであるという点である。マッグーハン本人はそれを否定しているものの、共同企画をしていたスタッフのジョージ・マークスタインはその事実を認めた。プリズナーNo.6は「ジョン・ドレイク」シリーズの延長線上に位置する作品といえる。
ポートメイリョンでのロケ風景。「村」でタクシーと呼ばれているカートが動き回っている。
今観てもまったく時代を感じさせない隠れた名作である。それゆえにカルトとして支持されたのだが、レンタル・ショッブで見つけられれば是非観る価値のある作品として推薦したい。              60年代はいい時代だったなぁ。
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