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地球の衛星写真による地図データのストリーミング表示を実現してくれた「Google Earth」はまさに現代の最先端技術を体感させてくれる素晴らしいツールだ。NASAをはじめとして世界の最先端情報技術の一部を民間に開放してくれたこの「Google Earth」、簡単に説明すれば全世界を対象としたGPSすなわちワールド・ワイド・コンピュータ・ナビなのである。ダウンロードできるソフトはそれぞれのコンピュータに合ったバージョンが用意されているので誰でも無料で使える。
年間に某かの金額を支払えばさらに細かく情報化されたデータを扱うこともできる。
とりあえず自宅の検索からはじめたのだが、これが凄いのだ。たちまちのうちに自分の生活圏にたどりつく。写真のデータは何ヶ月か前に撮影されたものが使われているが、一定の期間のうちに更新がされる様だ。
何年か前に、大気圏外の衛星が個人の生活をリアルタイムで監視するという設定の映画を見たときは絵空事のように思ったものだが、実際にこれを体感するとプライバシーとは一体何かと恐怖すら感じてしまう。
時同じくして今秋、我が国でも3機目の情報収集衛星の打ち上げが成功した。聞くところでは地上の1メートル四方の物体まで識別可能だとか。
さらに赤外線やレーザーを使った衛星で地下資源や海底資源の探査まで行われているそうだ。
すでに現代はフィリップ・K・ディックの描いたSF世界に限りなく近づいたと言える。鉄腕アトムでさえ考え及ばぬ情報化社会の中で何を拾って何を捨てればいいのかがわからなくなっちゃいそうだ。
でも、一般市民は素直に技術の恩恵に感謝して楽しむ事がいちばんいいんだろうと思う。
さてさて実際にこのツールを使ってみた印象をいくつか述べよう。
基本的にはっきりとしたデータは限られている。例えば我らがホーム前橋市は見られるものの隣の富士見村は解像度を落としてあり個々を識別することは出来なかった。世界に目を向けてもやはり見られる地域とそうでない地域とが存在する。でも、楽しめる事には変わりはない。
自分は以前に出かけた場所を探してみた。下の写真は自由の女神とハリウッドの有名な山腹の大型サイン。また、F1が好きなので各国のサーキットを全部探し出した。見慣れたコースを実際に衛星写真で見つけるのってちょうど土星や木星など本で親しんでいた星を実際に望遠鏡で見つけたときの感動に近いものを感じた。
また、右の写真でわかる様に衛星写真は角度を変えてストリーミングできるので、実際にその場を訪れている様な感覚を味わえる。
画像は回転や拡大縮小はもちろん緯度経度を見ながらチェックできるので位置情報があれば簡単に検索可能。
初めて訪れる場所を「Google Earth」を使って事前に目視チェックすることもでき、その利用価値はれぞれの使い方で無限にひろがるだろう。本当に素晴らしいツールだ。
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