シングル・コレクション・シリーズ その1
ビートルズはデビューから解散までに日本において合計43枚のシングル盤をリリースしている。ジャケットにはそれぞれその時代の流行やセンスが反映されていて独特な雰囲気が楽しめる。そのジャケットは基本的にすべて彼等の姿が中心で「ザ・ビートルズ」というグループが成長していく様子がよくわかる。当然彼等は音楽をメインにして活躍してきたが、同時にその時代のファッションをリードする事にもなった。マッシュルーム・カットに代表される彼等のスタイルはそのサウンドと共に当時の若者のそれまでの社会通念に対する反発を代弁してくれるものとして熱狂的に支持された。
ここでは彼等のリリースしてきたシングル盤を3回に分けて紹介したい。尚、43枚のレコードの内、ここでは彼等の解散する1970年4月までに発表されたものまでを紹介する。つまり'70年3月発売の「レット・イット・ビー」までという事になる。
デビューした64年からの1年間に発売された13枚のシングル・レコードはそのほとんどが彼等のアルバムからのカット曲である。ジャケットはいずれもモノ・トーンの写真が使用されている。また、デザインは違うものの同じ写真を使用している物もある。独特な書体で表記された曲名がそれぞれのレコードの存在感を確たるものにしている。
発売日を見ると同時に4枚もリリースされた時期もあり、それだけでも当時の彼等の人気がいかに凄かったのかがわかる。
ビートルズが日本に初めて紹介されたその時点で本国イギリスとアメリカではすでに彼等の曲はヒットしていた。イギリスでのデビュー・シングルは「ラヴ・ミー・ドゥ」。日本では当初デビュー・シングルとして「プリーズ・プリーズ・ミー」が用意されていたが、米国キャピトルがデビュー・シングルとして発売した「抱きしめたい」が大ヒットしていた事から日本でもデビュー・シングルが差し替えられた。そのためレコード番号と発売日が前後しているのである。なお、このジャケットが日本で最初に発売された時のものであり、その後別のジャケットに変わっている。その意味でも貴重と言える。
OR-1041('64/2/5)
OR-1024('64/3/5) OR-1041('64/4/5) OR-1058('64/4/5) OR-1076('64/4/5)
OR-1077('64/4/5) OR-1078('64/5/5) OR-1093('64/5/5) OR-1094('64/5/5)
OR-1102('64/6/5) OR-1119('64/8/5) OR-1139('64/9/5) OR-1145('64/10/5)
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表記:レコード番号(国内リリース年月日)
オデオン・レコード/東芝音楽工業株式会社
OR-1155('65/2/5)
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