REVOLUTION
(レヴォルーション)
1968年8月26日制作
ビートルズのプロモーション・フィルムは、その大半がヒット曲をバックにした彼らの思い思いの演技や思いつきから創られていた。いくつかの例外として演奏シーンのあるものでもそのほとんどどはアフレコでいわゆる「口パク」というものでしかなかった。今回レヴューする「レヴォルーション」はトゥイッケンハム・スタジオで収録された。同時に収録された「ヘイ・ジュード」とはシングルでのカップリング曲。ここでの彼らは実際にライヴ演奏をしている。
よく聴いてみるとどうやら演奏自体は既にレコーディングされたテープをそのまま流している様だ。でも、歌は間違いなくライヴである。実はこのプロモーション・フィルムにはヴァージョン違いの2種類が存在する。
オリジナルとアウト・テイクというものだ。どちらもそれほどの差異は無いが、どうやら制作サイドの問題らしい。上段の左右2枚の写真はイントロ部分の同じ場面を映したものだが、微妙に照明が違うのが判ると思う。
結局は映像作品としての仕上がりの点で監督から撮り直しの指示があったものと推測できる。
さて、その作品は世界中を公演旅行していた頃と同じ立ち位置で演奏する4人の大きく変貌した姿を映し出す。
それぞれが自分の好みのファッションで自由奔放に演奏する様子は初期の頃のきちっと決まったスタイルとは対照的だ。ジョンの存在感がひしひしと伝わってくる。
オリジナル版 アウト・テイク版
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