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主催:宮城学院女子大学学芸員課程/宮城学院資料室
このシンポジウムは、学芸員資格の取得をめざす学生たちが、自分たちで企画し、実施しました。
災害から歴史資料を守るために
講師:
平川 新(東北大学東北アジア研究センター長)
「宮城歴史資料ネットワーク」の代表として多くのレスキュー活動を体験。

阪神淡路大震災から学んだこと
講師:森田 稔 氏(京都国立博物館学芸課長)
阪神大震災(1995)の際に神戸市立博物館で学芸員として勤務。

コメンテーター

中野裕平氏(石巻市教育委員会生涯学習課主幹)
宮城県北部地震(2003)の際、旧河南町で文化財保全を担当。
伊藤大介氏(東北大学東北アジア研究センター研究員)
宮城県北部地震の際、大学院生としてレスキュー活動に参加。
村田 南(本学人間文化学科3年生)

シンポジウム実行委員長

司会
井上 研一郎(本学人間文化学科教授)
学芸員課程運営連絡会座長
 「災害列島」「地震列島」などの言葉を耳にすることが多くなりました。10年前の阪神大震災、2003年の宮城県北部地震、昨年の新潟県中越大震災、さらに福岡でも大地震が起こっています。
 そのような災害のなかで、多くの歴史資料が破損の道をたどっていることをご存知でしょうか。
 歴史資料とは、博物館や美術館にあるものだけを指すのではありません。一般の民家の建造物や古い帳簿、骨董品など、歴史的に価値あるものすべてが含まれるのです。あなたの家にも、歴史資料となるものがあるかもしれないのです。
 失われていく歴史資料を守る術(すべ)はないのでしょうか。
 学芸員資格の取得をめざす私たちは、調べていくうちに「歴史資料ネットワーク」の活動に出会いました。このネットワークに参加することによって、私たち自身の手で歴史資料を救い出すことができることを知ったのです。
 近い将来、宮城県沖地震が高い確率で起こると予想されています。歴史資料を守るために、私たちに何ができるのか、災害が起こる前にどんなことをしておけばいいのか、災害が起こったらどう対処したらいいのか、いっしょに学びませんか?
 このシンポジウムによって、みなさんが資料レスキューの意義と方法を知り、活動に参加するきっかけになることを期待しています。

写真はいずれも宮城県北部地震(2003年)の被害の様子とレスキュー活動
本番開始。
村田南実行委員長のあいさつ。
平川新氏「災害から歴史資料を守るために」(詳細なレジメつき) 森田稔氏「阪神淡路大震災から学んだこと」(パワーポイント使用)
後半開始直前、井上が伊藤氏にささやく。「まずは伊藤さんからどうぞ!」 伊藤氏、緊張しつつ「すべては平川さんのメールから始まりました…。」 続く中野氏は、お子さんの安全を気遣いながらの避難所勤務体験を語る。
南さんも古川市での資料レスキュー体験を披露。 発言する委員長をじっと見守る真弓さん、咲貴さん。 会場にはテレビカメラも。






(↑)打ち上げでは、講師のお二人とも
ユーモアのセンスと柔軟思考をお持ち
とわかり、学生たちは大喜び!


(→)
打ち上げが終わるころには、
チラホラと雪が…。

…ウソだろーっ!
(正体は霧雨でした。)
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