経営事項審査(経審)とは? | |||||||||||||||||
経営事項審査(経審)とは、公共工事の入札に参加する業者の企業力を、全国一律の基準によって審査する制度です。 公共工事の入札参加資格を得るためには、「入札参加資格要件」、「客観的事項」、「主観的事項」の審査を受けますが、
経営事項審査は、建設業者の申請により行政庁で経営規模、経営状況、技術力などの企業の総合力を客観的な基準で審査し、行政庁はその結果を業者に通知、一般公表します。 ちなみに、↓で経審を受けた企業の結果を知ることができます。 < (財)建設業情報管理センター本部 > なお現在では、経審は単に公共工事を受注するための過程から、元請や銀行、公共工事以外の発注者がその企業を審査するための道具となり、また建設業者にとっても自社の企業力を分析・経営改善を行うためのツールともなってきています。 経審の結果通知書の有効期間は、審査の基となった基準日(決算日)から1年7ヶ月で、この期間公共工事の受注について有効となります。この期限を過ぎてしまうと、落札はしたが契約ができないといった事態も生じるので特に注意してください。 |
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具体的な経審の流れは次のとおりです。
このように広義の経審は、経営状況分析の申請と経審の申請をいいます。 |
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経審の審査項目は、大きく次の5項目に分かれてます。
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最終的には申請業種ごとに総合評点(P点)を求め、この点数がその企業力であると評価されます。凡そ700点を平均水準と考え、それを超えない場合には原因の追求と対策を練磨すべきでしょう。 なお、総合評点(P点)は、個々の審査項目ごとの基準に従った評点に重みを掛け合わせて求めます。 P = 0.35X1 + 0.1X2 + 0.2Y + 0.2Z + 0.15W このように、「X1:工事種類別年間平均完成工事高」 、 「Y:経営状況」 、「Z:技術職員数」が大きなウエイトを占めることとなります。 |
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経営状況分析とは? | |||||||||||||||||
経営事項審査(経審)とは?で説明したように、経営状況分析とは経審の中の
「経営状況 Y点」 を、国土交通大臣の登録を受けた認定機関に申請して分析してもらいます。 経営状況分析は、財務諸表の数値から「収益性」、「流動性」、「安定性」、「健全性」をそれぞれ3指標ごと、計12指標分析されます。中でも、「」収益性」と「安定性」で、全体の2/3を占めますので、 □ 営業利益を上げ (本来事業で儲け) □ 経常利益を上げ (借金を抑えて支払利息を減らし) □ 当期利益を適正に上げ (減価償却と貸倒引当を適正に行い) □ 工事高に見合った投資を行う ことで、経営状況分析(Y)を上げていくことができます。 最も、経営状況分析の改善は長期に渡り、経営戦略と共に推し進めるべきものです。まずは自己の体質の把握と弱点を知り、どこをどのように改善していくが目標管理を行うことが重要となります。 |
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弊事務所では、経審・経営状況分析に関する相談、申請書類作成、並びに提出を行います。 | |||||||||||||||||