ガンプラ製作講座/入門編
 『入門編』という事で、これまで全くプラモデルを作った事がない方、これからガンプラに挑戦してみたいと思っている方の為にガンプラの作り方を紹介していきたいと思います。ちなみに『入門編』での目標は「完成させる」です。使う工具はニッパーとカッターナイフ、カッティングマットの3つだけです。「3種類の工具だけでも充分ガンプラは作れる。」というのがこの『入門編』のコンセプトです。
 なにかわかりにくい点や質問などありましたらBBSにどうぞ。私に出来る範囲でお答えします。

2007年8月30日(木)
完成 『HG 1/144 ガンダムMk-U』

 ガンダムMk-Uの完成です。目の周りにスミ入れを行なっただけで、他は全く塗装していません。素組み&無塗装でここまでクオリティの高い完成品が出来てしまうところがガンプラの素晴らしいところだと思います。今回ではちょっと古いHGシリーズを使いましたが、最近のMGやHGUCシリーズのキットならもっと完成度の高いカッコイイ完成品が作れます。ぜひ挑戦してみて下さい。作り方は同じですから。
 ちなみに今回のキット『HG 1/144 ガンダムMk-U』ぐらいでしたら、慣れてくれば1時間以内に作れるようになりますよ。

2007年8月30日(木)
第11回 シール貼り

 ガンプラにはシールやデカールが付いている場合があります。必ず貼らなければいけない物ではないですが、好みのマークなどがあったら貼ってみましょう。
 『HGガンダムMk-U』にもシールが付いています。今回はツノの基部に使う赤いシールだけ貼ってみます。キットのままでは画像のように黄色一色のパーツなので、付属の赤いシールを貼って塗装の代わりをする物です。他のシールはあまりカッコよくなかったので今回は使いません。
 シールを貼るパーツは中性洗剤(台所で食器などを洗う普通の洗剤)でよく洗っておくとシールが着きやすく、剥がれにくくなります。また、シールは小さいので貼る時は慎重に作業しましょう。ピンセットを使って作業すると楽ですが、指先だけでも充分出来ると思います。

2007年8月24日(金)
第10回 スミ入れ

 この『入門編』では無塗装でガンプラを作るというのがテーマですが、今回は顔の一部分に少し色を着けてみます。やはりロボット物(特にガンダムタイプ)のプラモデルは顔が命ですからね。もちろん色を塗らなくてもガンプラは完成するので、今回の作業は飛ばしても大丈夫です。
 スミ入れとはスジボリ(パネルライン等の凹状にモールドされたライン)などに着色する方法です。今回は一番簡単なスミ入れの方法を紹介します。使う物は顔料系の水性マーカーとティッシュペーパーです。顔料系水性マーカーは『プロッキー』や『ポスカ』などが有ります。色は黒を用意して下さい。スミ入れするパーツはガンダムの目の部分のパーツです。クリアーパーツになっているので、目の周りの部分だけ黒く着色したいと思います。
 まずはティッシュペーパーに少し水を含ませてしっかり絞った物を準備しておきます。次にガンダムの目のパーツをマーカーで黒く塗りつぶします。そして目の部分だけ素早くティッシュペーパーで拭き取ります。目の部分は凸状になっているので、ササッと拭けば目の部分だけ色が落ちて周りは黒く色が残ります。ただし、この作業は素早くやらないとマーカーのインクが乾いてしまい拭き取れなくなってしまうので注意して下さい。
 今回は目の部分だけに色を着けましたが、他の凹モールドにもスミ入れを行なえばもっと完成度が上がります。

2007年8月17日(金)
第9回 組み立て[3]

 さらに作業を進めていきます。腕部、胴体部、武器類、どんどん作っていきましょう。ただ、頭部の組み立てはちょっと待って下さい。このまま完成させても良いのですが、次の回で頭部を例に使って見栄えを良くする簡単なテクニックを紹介したいと思います。

2007年8月14日(火)
第8回 組み立て[2]

 もうあとはどんどん組み立てていくだけです。説明書を確認して、パーツを切り取り、ゲート跡の処理をして、バリがあったら削り取る…と、この作業を完成するまで繰り返します。
 最初はバラバラだった小さなパーツ達が、だんだんモビルスーツの形になっていきます。この過程を見ていくのがガンプラ(プラモデル)の醍醐味の一つだと思います。
 というわけで、今回は脚部まで作りました。

2007年8月11日(土)
第7回 組み立て[1]

 組立説明書の指示通りにパーツを組み立てます。パーツには似た形のものがあるので、部品番号や組み合わせる際のパーツの向きなどをちゃんと確認しておきます。接着剤不要となっている今のプラモデルは、一度パーツを組んでしまうと再び分離することが難しいので、組立時の確認はしっかり行いましょう。
 パーツ同士を合わせたら、接合面に均一に力が入る様に両手の指で「パチン」となるまで押さえつけて下さい。難しく書いてしまいましたが何でもない事なので、次からは意識することなく出来るでしょう。最近のキットは本当に良く出来ているので、初心者でも失敗する事は無いと思います。ただ、急いで作ろうとするとつまらないミスを起こしやすいので、立体パズルでも楽しんでいるつもりでのんびり作業していきましょう。

2007年8月10日(金)
第6回 バリの処理

 プラモデルのパーツには時々「バリ」というものができている場合があります。バリとは、プラモデルの成型時に出来てしまうもので、パーツの型からはみ出してしまったプラスチック部分のことです。プラモデルの金型が劣化してくると出来やすいようで、新しいキットにはあまりバリはありません。しかし、古いキットには結構あります。この「バリ」も不要な部分なので、組み立てる前に処理しておきましょう。
 バリは薄いプラスチックの膜なのでカッターナイフで簡単に切り取れます。前回説明したゲート跡を削り取る時と同じ要領で作業して下さい。この時もパーツの必要な部分まで削ってしまわないように気をつけて下さい。

2007年8月7日(火)
第5回 ゲート部分の処理

 ランナーからパーツを切り離した後、パーツに残ったゲート部分(不要な突起部)をカッターナイフで削り取ります。ここを綺麗に処理しておかないと見栄えが悪いだけでなく、可動部に突起が残っていると動かせなくなる場合もあります。
 カッターナイフは良く切れる状態にしておいて下さい。少しでも切れ味が悪いと感じたら、カッターの刃を折って古い刃は捨ててしまいます。カッターの刃の折り方については、カッターナイフのパッケージ等に取扱説明があります。
 カッターナイフでの削り方はいくつか方法があります。主なものは、作業台(カッティングマット)の上にパーツを置いてぐらつかない様に手でしっかり固定します。突起部分に垂直にカッターの刃をあててそのまま切り落とします(画像上参照)。また、どうしてもパーツがぐらついて安定しない場合は、パーツを手に持ってカッターの刃を向こう側に向けてカッターナイフを水平に動かして削り取ります(画像下参照)。どちらの方法にしてもパーツを傷つけないよう慎重に作業して下さい。また、くれぐれも怪我だけはしないように注意してください。

2007年8月3日(金)
第4回 パーツの切り離し

 いよいよ製作に取りかかります。組み立て説明書の工程番号@を見ると、まずは9番と10番のパーツが必要と書いてあるので、そのパーツをランナー(枠)から探します。
 見つけたらニッパーを使ってパーツをランナーから切り離します。その時、あまりパーツの近くにニッパーの刃をあてず、1〜2ミリの間隔を空けて切り離します。パーツの近くで切ってしまうと、パーツに傷をつけてしまいます。2枚目の画像にあるように、ゲート(パーツとランナーとの繋ぎ)部分が少し残るようにしましょう。
 パーツの切り離しはこのように行ないます。パーツに残ってしまったゲート部分の処理方法は次回説明します。

2007年7月27日(金)
第3回 組立説明書

 ガンプラには必ず組立説明書(インストとも言う)というのがついています。これは文字通りそのプラモデルの組立て方が書かれたものです。組み立て方の説明以外にも、そのモビルスーツの解説などが書かれていて、組立説明書を読むという事もガンプラの楽しみ方の一つだと思います。
 組立説明書には、作る工程が順番に書かれていて、その通りに組立てて行けば簡単にガンプラが完成するようになっています。ガンプラ製作の流れを大まかに説明しますと、まず始めに組立説明書を一通り読みます。この時に、作業工程をざっと頭に入れておきます。実際に作る時には説明書を見ながら作業するので、この時は「へぇ〜、こんな風に出来上がっていくんだぁ。」ぐらいの感じで目を通してもらえば結構です。
 次に説明書の工程番号@番を見ます。工程@番に必要なパーツ(部品)をランナー(枠)からニッパーで切りはなします。切り取ったパーツは、必要であればカッターナイフで削るなどの整形処理をします。
 説明書にある図や説明文をよく確認しながら、パーツを組み立てて行きます。最近のガンプラは接着剤が不用なので、パーツ同士をパチン、パチンとはめていくだけでしっかり固定されます。
 こんな要領で工程@番からA番、B番〜と完成まで続けていくわけです。
 このように最近のガンプラは難しい事はありません。HG・MG・PGなどいろんな大きさのガンプラが発売されていますが、パーツ数が多いだけで作り方は同じです。立体パズルを組立てるつもりで気楽に挑戦してみましょう。
 それでは、次回からは「1/144HGガンダムMk-U」を使い、実際に作りながら詳細な説明をしていきます。

2007年7月21日(土)
第2回 ツール(工具)の準備

 ガンプラ製作講座/入門編で使うツールの説明です。
 まずは「カッティングマット」です。机などの作業台を傷つけない様に、カッティングマットを敷いてその上で作業します。ホームセンターや文具店、模型店などで簡単に手に入ります。サイズも色々あるので、自分で使いやすいと思った物を選んで下さい。
 次に「ニッパー」です。これは必ず模型用(プラモデル用)の物をそろえて下さい。模型店で手に入ります。金属用のニッパーは刃の部分が大きかったり、刃自体に厚みがあったりしてプラスチックのパーツなどは割れてしまう事があります。こればっかりは「大は小を兼ねる。」という訳にはいきませんので、必ず模型用のニッパーを使って下さい。ニッパーは主にパーツをランナー(枠)から切りはなす時に使います。
 最後に「カッターナイフ」です。これもホームセンターや文具店、模型店で売っています。いろんな大きさのカッターナイフがありますが、あまり大きな物は使いにくいです。カッターナイフは、ニッパーで切りはなしたパーツに残るゲート部分(パーツとランナーの繋ぎ部分)やバリ(時々パーツに付いている薄いプラスチックの膜状のもの)を削り取るのに使います。
 入門編では上記の3種類のツールだけでガンプラを作ります。初級、中級、上級と作業のレベルが上がっていっても必ず必要なツールなので、最低限これだけはそろえましょう。

2007年7月15日(日)
第1回 キット選び
 それではキット選びから始めましょう。お勧めのキットは1/144スケールならHGシリーズかHGUCシリーズ、1/100スケールならMGシリーズです。それはパーツ自体が設定の色で成型されていて塗装しなくてもイメージに近い完成品が出来上がるからです。また、接着剤を使わなくても作れるので安心です。
 その中でもお勧めなのが初期のHGシリーズです。この初期HGシリーズは多色成型という技術でパーツが細かく色分けされている優れモノのキットなのです。まさに無塗装で仕上げる為のキットと言って良いでしょう。また、初期HGにはガンダム(ファースト)とガンダムMk-U、Zガンダム、ZZガンダムと主役機がラインナップされているところも初心者にうってつけだと思います。
 ということで今回はバンダイHG1/144ガンダムMk-Uを使ってガンプラ製作講座/入門編を始めたいと思います。
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