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マングローブ(ヤエヤマヒルギ)の観察の様子
そこからは川の両岸に生い茂るマングローブ等を眺めながらののんびりカヤックツーリング。
川面に映りこむ空の色、木々の色、マングローブの林の奥から聞こえてくる不思議な音、聞いたこともないような沢山の鳥のさえずり。さらにはどこからか漂ってくる何かの甘い香り。
心を開放すれば、外界から送られてくる様々な自然の語り掛けに気づくことが出来るかも。
「ピナイサ−ラ」とは「ヒゲのような」という意味の島の昔の言葉。そんなピナイサーラの滝が見下ろす船浦湾の広大な干潟。
カヤックを借りたなら、海中道路からカヤックに乗り込み、満潮時にはまるで湖のようなそこをさっそうと漕いで渡ります。
反対に、干潮時には広々とした陸地が姿を現すその同じ場所を、様々な干潟の生物を観察しながら、ゆっくりとピナイ川河口に向かいましょう。
カヤックは意外に簡単な乗り物。目線の低さがこれまでにない世界を見せてくれる。
ごつごつとした岩が無数に現れて行く手を阻む、上流の船止めでカヤックを降りると、今度はトレッキングです。
マングローブ奥の湿地帯の不思議な動植物達を観察した後、滝の上を目指し、険しい山道を頑張って登ります。
時折、山道に現れるサキシマハブ。ガイドがいれば、後の人に危険のないよう、捕まえて、離れた藪の奥に逃がしますが、いない時は触らぬよう、迂回して避けましょう。
頑張って登り切った人だけに西表島が与えてくれるご褒美は、冷たく澄んだ清流の水。甘い。
蒸し暑い亜熱帯の空気に、たっぷりと汗をかいて、ゆっくりでも約1時間の行程。辿り着いたそこは遠く鳩間島まで眼下に見下ろす落差55メートルの滝の上。まさに絶景です。しんどかった道程を忘れさせてくれる程の美しい世界が待っています。これを見ずしてピナイサーラは語れないと言っても過言ではないでしょう。
そこで、リュックに担ぎ上げたお昼を食べて休憩した後、今度は滝壷へと向かいます。
恐る恐る滝壷を覗き込む。どんな光景が見えるのでしょう。
滝壷への道は滝上への道とは様子が一変し、じめじめとした亜熱帯らしさ漂う道ですが、それを抜けて見上げたピナイサーラの滝は、さすがに県内一の落差を誇るだけあり、圧倒されるような迫力があります。
滝壷で泳ぐも自由。滝の真下にまわって落ちてくる水を頭からかぶるも自由。
トレッキングで火照った身体を冷やし、べとつく汗をすっかり流し落とした後、爽やかな気持ちで帰路に着きます。
大迫力のピナイサーラ
老若男女、皆が童心に帰ってしまう
滝の水を頭からかぶる。目を開けていられない。水の礫が痛気持ちいいが、岩はとても滑るので特に注意が必要。冬場は水量も多く危険。
滝に打たれ放心状態に。修行僧の気分はどうでした?
独特な根をもったサキシマスオウの巨木
ピナイサーラの滝コースはカヤック初心者の方、体力に自信のない方でも安心の西表入門コースです。
完全に歩いて回るコースもありますが、せっかく島には沢山のガイド付きツアーサービスや、カヌーのレンタルショップがあるのですから、どうやって滝を目指すのか、或いはどこのツアーサービスを使うのか、など、よくご検討された上で、こうした所へ申し込むのも良いでしょう。
料金 | 5000円〜10000円ぐらい(昼食代込み。各店により別途税金、保険料。要問い合わせ) |
所要時間 | 3〜8時間(当日は西表西部での宿泊がお奨め。各店によりツアー内容に大きく差あり) |
準備 | 濡れてもいい服装(下に水着をつけてこられることをお奨めします)、濡れてもいい靴(山道を登りますのでビーチサンダルは基本的に良くありません。運動靴がよいでしょう。また踵のついたスポーツサンダルならば、大丈夫です)、長袖、帽子等のご自分で必要と思われる日焼け対策。 小さなリュック(カメラ等、ご自分のお荷物を入れておかれるのに便利です) |
備考 | 雨の日のカッパ、防水バッグ等、レンタル無料店も有料店もあり。 靴レンタルする店もある。 |
各種ツアープログラムの目安(ショップ選びの参考に)