ヤエヤマアオガエル
西表も涼しくなった頃、道の脇で、森の中で「キュロロロロロロロ・・・」と涼しげな鳴き声がする。
雨の多いこちらの冬はカエルの季節。
中でも写真のヤエヤマアオガエルは元気だ。
見た目はご覧のような大きなアマガエル。だがそこはアオガエルの仲間。かなり大きい。
やっぱり夜は元気なようで、ちょっと森へ出かけて、羊歯の茂みにライトを向ければ、必ずこの可愛らしい顔がこちらを振り向くだろう。
夜の羊歯の上、餌を探して放浪中のヤエヤマアオガエル
天気のいい日のクワズイモの葉っぱ
ひんやり冷たくて気持ちいい。
お昼寝中のヤエヤマアオガエル
12月、至る所で愛を語るヤエヤマアオガエルの番
メスを呼び、必死で自分の美声を嗄らしてアピールするオスガエル。
だけど、おまえ・・・・・・
くっきり二重まぶた
妙に大きくて、手袋はめてるような手。
表情も多彩で、まるで鳥獣戯画の世界。
こっちでも・・・。
やはりどこか恍惚とした表情
よく見れば、小さな傷が無数にある。歴戦の兵か。
兵も一時の休息。
横恋慕はいかんなあ。早くおまえのいい相手を探しなさい。
ここで鳴いてたって始まらないんだから・・・
祭りの後、水の溜まった岩の窪みに産み付けられたヤエヤマアオガエルの卵。モリアオガエル同様のメレンゲ状になった泡を作り、その中に卵を産むことで卵を乾燥や外敵などから保護していると思われる。
これは排水溝の中。保護色で茶色くなっている番。
水があればどこでもいいのか。