水落の滝

船浮湾の奥にある水落の滝は、マングローブ生い茂る水路の行き止まりに小さな滝壷を作り、そこに直接ふり落ちてくるというちょっと島でも特殊な滝です。
この滝へは陸路で向かうにはかなり無理がありますが、だからこそ写真のようなシーカヤックの出番とあいなるわけです。そんなわけで、実際にここへのツアーを行っている店も数多いのです。
まずは、県道の突き当たり、白浜港を出発し、内離れ島という石炭でかっては栄えた島を右手に、船浮湾を目指します。出発してすぐに海底が浅くなるのを感じますが、それは左手に見える仲良川がゆっくりと細かい砂の粒を堆積させているせいです。
干潮時にはこの河口で苦戦しますが、あっさり降りてしまって引っ張るのもまあいいでしょう。或いは、大回りして少し水深のあるところを進むとよいです。ただし、そこは船浮との連絡船を含めた船の航路となっていますので、注意が必要です。勿論、船優先ですから、出来る限り航路の端っこを進みましょう。また、そばを船が過ぎる時にはその波をまともにカヤックの腹で受けないようにもしましょう。沈しない為です。

船浮港を出発。パドリングは快調。さあ行くぞ!

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浅いところでは、すぐ下をゆらゆらウミショウブ(海草)が揺れている。大きな魚がその中をさっと逃げる影も見えれば、水面を無数の銀色に輝く小魚が飛び上がって逃げていく姿も見れる。圧巻はポンポンポン!と水面を跳ねて飛んでいく(来る?)大きなホシサヨリ。時にはカヤックに衝突する。

うりゃっと飛び込む青年T。見ようによってはとんでもない高さだが、実は2メートルもない。深さも満潮時なら十分。大ダイビング大会に。

狭い水路を抜けてようやく広い船浮湾が望めたその左手に小さな砂浜と海に突き出た砂岩の岩場が見えます。ここが元成屋。正面の内離れ島の祖内側にあった成屋村の前身はこのすぐ上にあったようですが、その後、石炭の貯炭場、積み出し用の桟橋として利用されました。実際に石炭を貯め置く為に立てられた杭の穴が均等の幅で岩場に残され、また石炭も多く残っています。岩場の上からは非常にきれいに湾内が一望でき、その景色を眺めながら旧き時代に思いをはせるのもいいのですが・・・。
だけど、天気が良ければ、まして夏の暑い昼間ならば、やっぱ飛び込みたくなってしまうのですよ!いざ!

元成屋の岩場と砂浜。よくツアーの休憩に利用されている。

飛び込みはきっと子供心、遊び心を強烈に精神の深層から呼び起こさせるのでしょうね。飛び込み後はみんなこの通り。遠慮せず、怖がらず、一緒に飛び込みましょう。

女の人だって。ライフジャケットをしていれば、泳げなくても安心。それにすぐに浮き上がれます。鼻をつまんで「ダイブ!」

ここを石炭運搬用の艀が停泊し、また通り抜けたというわけですね。じゃ、次に向かいましょう!

おっ!なんだかいい場所発見!ヤマネコの足跡まで!さては、雨宿りしたか?

船浮湾は西表島と内離れ島に大きく囲い込まれた内湾で、非常に穏やかです。まれに風が強く吹いていることもありますが、漕げずに流されても外海へ出て遭難するようなことはまずありません。古くから良港とされ、現在でも国際避難港に指定されていますが、昔とは違い、現在は気象予測の発達、船の性能の向上などの理由から、外国船が台風を避けに入ってくることは少なくなったようです。
途中、巨大な赤い繋留用のブイがいくつも浮かんでいますが、これらはその為のものです。
さて、深いところでは50メートルを超えるこの船浮湾。奥ではクイラ川という大きな川が注ぎ込んでいますが、目指す水落の滝はその支流にあるということになっています。しかし、行ってみれば分りますが、まさか支流とは思えない位置条件です。この奥の辺りにもウミショウブが多く、またウミガメがよくその頭をボコッと突き出して呼吸している姿を目にします。

快適、快調に漕ぐ秘訣は二人のコンビネーション。知らない同士ならば、会話を楽しみながらも、特に後ろの人が調子を合わせてあげましょうね。

船浮湾は色々と面白いので、こんな場所へ寄り道してもいい訳です。雨の後だけ現れる幻の滝。

小回りの利く一人乗りもアホな真似しあって写真を取り合えば、これまた楽しい。

そうして、漕ぐことしばし、ようやく見えてきた海の森、マングローブ。中の水路はとても静かです。サンコウチョウにアカショウビン、カンムリワシの鳴き声が響きます。やがて、かすかに水音が聞こえ始め・・・

ついに水落の滝が姿を現します。しばらく以前の雨量により、だいぶ水量に差がありますが、とにかく遊びましょう!

ヤエヤマヒルギが前面を占める細い水路の雰囲気は独特で、数あるマングローブ林の中でも人気がある。

ちょっと迫力不足に見えるが、初めての人にはこれでも十分強烈に刺激的。水落の滝のいいところはカヤックに乗ったまま水浴びが出来る点。バチバチ音を立てて体とカヤックを同時に水が叩く時、また自分の中で何かがはじける!

こちらは水量豊富な時の水落の滝。かなり遠くまで轟音が聞こえる。写真で分るように滝壷とマングローブの水路は完全に繋がっているので降りる必要はない。。

泳ぐ、浴びる、漂う、ただの「水遊び」。ここでもまた満喫。だけど、足元の岩には牡蠣が付着しているので、そこだけは要注意です。

左と比べてもらえれば分る。この水量の違い。ただし、未だかって水が枯れたことはないらしい。船浮集落の命の水を担った滝でもある。

当然、水を浴びればこんな具合。衝撃に船は傾き、パドルはとられる。

さすがはメインの目的地、「水落の滝」。きっちり、全員を楽しませてくれること請合ですが、問題はその後です。最後まで参加者を楽しませてくれるかどうかは、ツアーを行うお店によって差があるようです。
でもね・・・本当は皆さん自身がう〜んとリラックスして楽しもうとしてるかどうかなんですよ。

例えば、親友同士で海の中を語らいながらお散歩・・・

例えば、男の子達は意味も無くかけっこ・・・
そのまま海へどぶーん!

ワイワイガヤガヤ。敢えて集団行動。

収穫収穫シークワサー!

手ずから絞って砂糖を加え、氷水で割れば・・・

出来たぜ!天然シークワサージュース!日焼けで失われたビタミンを美味しく回復!
「か〜んぱ〜い!」
「く〜!咽に体にしみわたる〜!」
だけど・・・男組の作ったジュースより、女組の方が美味しそうに見えるのはいったい何故だ?

「イェ〜イ!」4組8人1ガイドは大の仲良しに!
ツアー終了が寂しく感じるのです。

そんないいツアー、なかなか無いですね。手前味噌のようですが・・・・。
本当にガイド自身が楽しめるようなツアーって最高のお客さんに巡り会えた時なのかも知れません。逆に言えば、最高のツアーはガイドの努力だけじゃなくって、みなさん自身が作り出すものなのかも・・・。

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