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西表島の可憐な花々 その2

ノボタン。奄美以南の亜熱帯に生える低木。道路脇、パイナップル畑の隅などの開けた荒地に大きな塊となって茂っている。夏前、薄紅色から紫がかった白に近い立派な花弁の花をいっぺんに咲かせる。またノボタンの葉は特徴的で、大きな卵型の葉に縦にだけ太い葉脈が5本入っているのが見える。
受粉後、小さな硬い果実をつけるが、中には赤黒い小さな種子が沢山入っていて、食べると甘いが、砂利を噛んでいるような気分にもなる。また舌は黒く染まる。

ヤエヤマノボタン。薄暗い山地の湿った場所に生える。ノボタンと葉の感じは似ているが、全体に細長く、小さい。葉には大きな縦の葉脈3本が鮮やかで無毛。紅紫色の小さな花が愛らしい。八重山の固有種。

ハシカンボク。生育地はヤエヤマノボタンとほぼ同じ。木も良く似ているが、こちらは有毛であること、また葉の葉脈の数が前者より多く、丸っこいことで区別できる。花は淡い桃色で、花弁の先が窄まり尖る。屋久島以南。

ゲットウ。月桃。サンニン。沖縄ではメジャーな植物。
道路脇などの荒地に自生。熊笹をさらに大きくしたような葉が目立ち、夏前に縁が桃色がかった白い蕾の房を花芽からぶら下げる。その蕾が熟すると、中から満月のような色をした黄色く大きな花弁が現われる。
ショウガ科の植物ゆえ、葉は揉むとよい香りがし、島では餅を包むなど、食べ物まわりで利用されている。
花期後には、黒い種子を沢山包んだ赤い種子が花芽に鈴生りに残る。よくメジロがついばんでいるのを見かける。

アオノクマタケラン。「ラン」の名が付くがランではなく、ゲットウと同じショウガ科の植物。ゲットウよりも比較的暗く湿っぽい場所を好む。クマタケランの仲間は西表に何種類かあるようで、花にも大きい小さいがある。葉はゲットウによく似ている。

オオバボンテンカ。大葉梵天花だろうか。
山道の良く開けたところに小さなハイビスカスに似た花をつける背の高い草を見つける。
あまりにも整っているので移入種だろう、と勝手に思い込んでしまうがれっきとした自生種。アオイ科の多年草。

サキシマツツジ。割合に奥深い山の渓流沿いや、岩の上にもしっかり根を張って花をつけているのを見かける。
花は径5センチほどもあり、立派で鮮やかな赤い色が特に目立つ。写真では分かりにくいが、花の内側には上向き一方向にだけ、濃い色の斑点が広がる。

タイワンクズ。畑脇や道路脇の荒地や低い山地で見られる。
地面を這うこともあれば、他の木々に巻きついて高くまで上がり、樹冠を覆い尽くすほどに繁茂する姿も見かける。10月頃、塔状になった花芽を出し、そこに薄紫色の可愛らしい花を沢山つける。葉はクズ同様の3出複葉。

ナンテンカズラ。マングローブ後背地の湿地帯や低い山地に群生する蔓性植物。上から下まで広く蔓を張り山道を覆い隠す事もしばしばで、蔓には鋭い刺があるので触るのも容易ならぬ。冬場、可愛らしい黄色い花をいくつもつけ、群生地が黄色く染まって望める。葉がナンテンの葉に似ることからこの名がついた。

スズメノトウガラシモドキ。沖縄本島以南の川沿いの湿地帯など、やや湿った場所の地面を覆い尽くすように生える。花は淡い紫色で6oほどの非常に小さなものを疎らにつける。葉の縁には細かい鋸状の葉が揃い、葉の形だけでも可愛く、小さな鉢植えにしたい感じがする。

クチナシ。低い山地に見られる低木。常緑樹特有の艶のある葉が良く目立ち、春に白く強い芳香のある花をつける。冬場にはこの花の後に出来た果実が黄色く熟す。この果実から食品染料が採れるのは有名。実には大体穴が開いており、希少種であるイワカワシジミがかなりの確率で食害しているようだ。

クロヨナ。海岸や川岸に多く生えるマメ科の高木。夏後に淡い紫色〜紅紫色のマメ科独特の花を房にしてつける。
満開の時期の川ではこの花が水面に落ち、流れが淀んでいるところに大量に溜まって浮いているのを見ることも出来、風情があっていい。左写真のマメの莢は裂開せず、そのまま木から離れて海流によって運ばれていく。

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