開発の進むこの西表。知り合いがかってヤマネコの写真を撮ったという家の裏手の山もいまや農地となりました。しかし、幸いにもその家のごく周辺には森が残され、まだまだ沢山の生き物達が生活を営んでいます。
写真の鳥、アカショウビンはカワセミ科の渡り鳥。夏が近づくと遠く熱帯アジアから渡ってきます。毎朝夕、塾の周りで「キュロロロロ」と良く通る独特の声で鳴き、時には、「カンカン」と窓の外の低い木の梢で獲物を叩きつけている姿すら見られます。
アカショウビンの巣は木の洞を利用したり、朽ち木や、タカサゴシロアリが樹上に作る球形の大きな巣に穴を穿って作ります。写真の個体も営巣中だったようで大きな赤い嘴に土を付けていました。
この個体は朝、みんながツアーの準備をしている忙しい時間に家に飛び込んできたもので、脱出しようとガラスに突進して、ぶつかって落ちたところを保護しました。幸い、羽にも頭にも異常は見られず(ガラスにぶつかって脳震盪を起こすものがよくある)、この後、スタッフの手から一目散に飛び立って行きました。
同個体かどうかはわかりませんが、その後もそのお家の周囲では鳴き声の絶えることはなく、元気な姿を見つけられました。
フラッシュを焚くとこんなに鮮やかな色に見える
嘴に付いた泥が営巣中であることを示していた
興奮気味で指を噛んだが、さほど痛くはない
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この人相の悪い目付き、より一層愛嬌が増します。