2007年7月22日 三重県
雲出川
---台風の次は局地的な大雨だったらしい---
本当は土曜日に釣りに行く予定だった。先週末は台風だったので、そろそろ水が落ち着いていると予想した訳だが、土曜日の朝、目が覚めるとあいにく小雨が降っている。
「行くべきか行かないべきか・・・・」
かなり迷ったが、この日は出撃を諦めた。その後、国土交通省・川の防災情報を見ると、川上地区では１時間に２５ｍｍの局地的大雨が降った模様。回避して正解だった。
翌日早朝に出発する事を嫁さんに宣言。嫁さんは家族と海に行くらしい。お好きにどうぞ。
日曜日の朝、カーテンを開けると薄曇りで絶好の釣り日和。さぁ、行くか！準備を整えていると、嫁さんから一言。
「お弁当作るから待っとってー」
な ぬ ？
弁当作ってくれるのか。まぁ悪くない話だ。出発は遅れるけどいいだろう。コーヒーを自分で淹れて、すすりながらネットをしながら時間を潰す。
コーヒーが１杯・・２杯・・・。いつ出来るんだ？３０分は経過したけど。
しばらく待っていると、魚のだし汁のような、旨そうな匂いがしてきた。この匂いは・・アレだ。ジャコ飯。
説明しよう。
ジャコ飯とは、お米にジャコと生姜少々、醤油少々、酒少々を入れて炊き上げた、最近嫁が覚えた料理の一つであり、自分も１歳の娘もまぁまぁ気に入ってる、嫁が作る料理にしては会心の一品なのだ。説明いらねーよ。
ん？ちょっと待てよ。
「あのさー、弁当っていつできるの？」 「もうちょっと待って。もう少しで炊ける」
・・・。
「米炊くところから作ってんのかーー！？Σ（￣■￣；）」
で、ジャコ飯で作ったおにぎりをありがたく頂き、雲出川に車を走らせるのだった。朝の釣りの時間返して。
結局、坂本川に到着したのは１０時過ぎ。既に何人も入ってしまっただろうけど、渓相は最高。
突き抜けた透明度を誇るプールは、底付近でほのかにエメラルドグリーンに変わる。長野の有名河川にだって負けない水質だ。
大吉の近く、支流の平倉川との合流点近くまで来ると、ショベルカーが一台待機中。
「あー、またか」
橋から下流を見ると、案の定、田んぼに水を引く水路が土砂で埋まっていた。
台風・大雨の後、この水路は頻繁に埋まってしまう。右上の写真、左上の小石で埋まっている辺りは、本来は水路がある。
この水路復旧のため、毎年数回ショベルカーが入るのだが、その度に下流部は泥濁り。農家の人には生命線なので仕方が無いが・・・。
ちなみに、この水路が埋まるほどの大水が出た時は、この近辺で大量のニジマスが釣れる事がある。理由は簡単。上流の養魚場の釣り池が溢れ、魚が流れてくるから。
それを知っている人は少なく無いらしく、養魚場のすぐ下流にある橋から、釣り糸を垂らしている光景を見かける。地元の人じゃなさそうなので、わざわざ来るのだろうか。
そこから上流を目指して車を走らせる。
しかし、豪快に土砂崩れが発生しており、これ以上進めず引き返してようやく入渓。
ここから苦難の連続。魚はいる。指サイズだけど。
「ここには絶対いるでしょう」というポイントにフライを落とすと、３〜４匹の魚がブワッとフライ目掛けて浮上してくる。ただし、どれも指サイズ。
雨の後でなくとも２０ｃｍクラスが期待できる場所なので、いくらなんでもこれはおかしい。やはり来たのが遅すぎたのか？
どうにかこのサイズを１匹。
ふと足元を見ると、砂地に種類の違うウェーディングシューズの跡が２〜３個。少なくとも二人は入ってしまったか・・。
なんて考えながら上流に目をやると、モゾモゾ動く影を発見。
なんてことはねー。目の前で一人釣ってらっしゃった(泣)
見通しの悪い流れなので、５０ｍぐらい後ろを付いて、ずっと釣り上がってた模様。全く気が付かなかった。
多分この人か、その前に釣った人はウハウハだったんじゃないかと思う。
そんな訳でこのポイントからはおとなしく撤収。
他の場所に移動するも状況に変化なし。うぅ・・・嫁さんが米炊くところから弁当作らなければ・・。まぁ、愛妻弁当ということでありがたくいただきましたが。
帰宅して海に出かけた嫁さんと娘の写真を見せてもらう。
ウヘ・・ｗ なんだこの楽しそうな状況は。俺もこっち行ってビール飲んでた方が良かったかも。
ちなみに、自分のために作ってもらったと思ってた弁当（おにぎり）ですが、実際は海で自分たちが食うためだった模様。貰ったのはその余り。
か・・・悲しすぎる。
+++
次回は夏休みを取って単独遠征の予定です。庄川水系。
太田切川は家族連れて行くので、釣果は期待してませんが、単独釣行ではやはり釣りたい。最近熊が頻繁に出没してるみたいだけど、大丈夫だろうか。
熊が出なくて大きい魚が沢山いて全然スレてなくて車でサッと入れる丸秘ポイント情報募集中。（←ねーよ）