7/17 三重県
雲出川
・・・ん? もしかして、もう梅雨って明けた?
天気予報 → 曇り後晴れ。
窓の外を見る → どんよりしてる(汗)
・・・前回はびしょ濡れになったけど、今日は大丈夫だろうか?でも、空模様は少し怪しい。どうしようか・・・・・。
唐突だが、自分は無駄な事が大嫌いだ。
こう書くと、人の温もりや思いやりが無い、冷酷非道で青色の血が流れた妖怪人間ベムかお前は?思われるかもしれない(※注 ベム関係ない)。
語弊もあるが、使わなくて良い労力と金と時間は、別の事に有意義に使いたいと常に考えている。
別に、ゆっくりぶらぶら散歩するのが嫌いな訳でもないし、たまには少し高いコーヒーを喫茶店で飲んで、まったり時間をつぶしたりもする。
しかし、普段は時間・金・労力に見合った効用が得られるのか、本当にそこまでする価値があるかを常に考えて行動している。
身近な例を一つ。
・・・妻よ、お前は「おかげ横丁で赤福氷が食べたい!連れてって!」と初めて言葉を覚えたオウムのように繰り返し繰り返し言うが、考えてみろ。かき氷の中に赤福を2コ突っ込んだだけのものに、¥400出す価値があるのか?伊勢まで車を走らせたら往復約70km。ガソリン代だけでも¥700円以上。CO2も排出する。交通事故の可能性もある。本当に伊勢まで行って、1000円以上出す価値がある事なのか?俺が赤福買ってきてカキ氷の中に突っ込んでやるから、それで我慢できないのか?よ〜く考えろ。
『考えた。やっぱり食いたい。伊勢で食べたい。連れてって!』
だっふんだー。
このように、管理人は赤福氷を食べに行くかどうかでサミットでの議題なみに深く考える人間なのです。川へ行ったけど釣りが出来ませんでした・なんてありえない。
しかし、釣りに関しては特例があるのです。
「川へ行かずに後悔するより、行ってから後悔しろ」
で、雲出川到着!(←オイ)
迷った時はGO!です。最初の前フリは何だったのでしょうか?
+++
現地に到着して、まず狙ったのはいつもの堰堤の下。結構大きいサイズが掛かったが残念ながらバレてしまった。潔く諦めて上流のポイントへ移動。(ヤ○○○○ムのテリトリーです)
クモの巣がかなり多くなっていて、5mごとにティペットに付着したクモの糸を取りながら釣りあがる。写真上、クモの巣に引っ掛かって着水しないフライライン。しかし、その真下のポイントでまずは1匹。
クモの巣がたくさん張ってるポイントは敬遠しがちですが、根気よく攻めると高確率で反応があります。ちなみにフライはプードル#16。玉はホットグルーの黒でアントをイメージしたもの。
最近のまとまった雨で水量が少し回復していた。藻が流されて水質もロケーションも良い。
しかし、とにかく暑い!頭がクラクラしてくる。
200mほど釣り上がったが、釣れるのはご覧のような小型ばかり。
黙々とクモの巣と格闘しながら釣り続けていると、不意にワンワン!という犬の鳴き声がした。振り返ると林道から柴犬が吠えている。
さらに進むと、今度は上半身裸のオッサンが何か作業をしていた。ヤベー。もしかして・・・・・のメンバー方だろうか。
気付かないフリをして釣っていると、不意に声をかけられた。
「おう!釣れるか?」
ヤバッ!捉った!
「少し大き目のが1匹だけです」
「そうか。・・・おう、券は持っとるか?」
今年初めての確認が・・・・の人かよ。
「持ってますよ。年券。コレです(背中にぶら下げた年券を見せる)」
「ふーん。向こうのほうに置いてあった○色の車はアンタのか?」
「そうですよ」
「どこから来た?」
「津市です」
「どの辺りから川へ入った?」
「300mぐらい下流です」
「小屋がある辺りか?」
「ありましたっけ?小屋なんて?」
なんか職務質問されてない?俺??(汗)
ヤヴァイ。絶対車のナンバーとか控えられてる。もし年券持ってなかったら、凄い剣幕で追っ払われそうな雰囲気だ。
話を切り上げて足早に上流を目指し、釣りを再開−−−と思ったら、
グィーーーーン・・ゴゴゴゴゴゴゴ・・・。
振り返ると、おっさんがショベルカーを動かし始めた。
アームの部分には、キラリと輝く『ヤ○ギ○○ム』の文字!
ガゴン!グイーーン・・ガギャン!
ちくしょー!おっさん何ゆえガンタンクを起動してやがるんだ。魚逃げるじゃねーか!つーかあんなボロボロのガンタンクが動くとは。
はっ!
車→スクラップにされて埋められる。
俺→ミンチにされて埋められる。
=証拠残らず、謎の失踪。
に・逃げるが勝ち!
ずたたっと数匹釣り上げて引き上げてきました。フライは全てプードル。
帰り道、ガンタンクのパイロットは、何故か木を大量に燃やしていた。
俺→ミンチにされて埋められる。 訂正
俺→燃やされて灰にされる。
やっぱり逃げるが勝ち!