9/23 三重県管理釣り場
Fishing sanctuary
フィッシングサンクチュアリ
〜ちょっと長文です〜
今年夏頃だったか、三重県藤原町に新しい管理釣り場が出来たという話を聞いた。
少ない情報から聞こえてくるのは、「魚が小さい」「水質は大安トラウトレイクぐらい」「ロングキャストが出来ない」「数はまぁまぁ釣れる」「ナイター営業もやるらしい」と、こんな感じであった。
その時の印象は正直、パッとしない釣り場、管理釣り場というより釣り堀かな?ぐらいの感覚で、わざわざ足を運ぶつもりもなかった。
最近、結婚生活がようやく落ち着いてきて時間も出来た。釣りにでも行こうかと決めたのは前日の夜のことだった。
しかし、皆さんご承知のとおり最近三重県では結構大きな地震があり、あまり知られていないがスコールのような局地的な大雨が度々降っている(9/20にも、国道23号線が30分程度で水没するほどの大雨が降ったばかり)。
本来なら宮川源流部へ行きたいところだったが、地盤がかなり緩んでいるかもしれない。
「危険回避」「安い」「近い」「奥さんにも楽しめる」「行った事無い」という条件が揃い、今回の釣行となった。
何より、三重県のフライフィッシング情報を発信と謳ってる当サイトが、無視するわけにはいきませんがな(汗)
場所は津からでも結構近い。
大安トラウトレイクからさらにミルクロードを20〜30分も走れば、看板が2箇所に立っている。
釣り場に近づくと、これでもか!!ってぐらいノボリと看板が立ててあるので、場所が分からないってことはまず無いかと思います。
ご到着
敷地に入ってまず目に付くのが、真新しいログハウス調のカフェレスト「サウザンド・ウィンズ」
ツッコミたい。すごくツッコミたい。「サザン・ウィンズ」の方が良くないかと。
たっちゃん・・みなm(略)
ってのは冗談で、英語の詩から名前もらったそうです。
フィッシングサンクチュアリ、サウザンドウィンズ・・・。オーナーって詩人ですか?ネーミングセンスが若々しいというか何というか。
多分、この釣り場の名前見たら卒倒するでしょうね。
『朽木 渓流魚センター ルアー・フライ釣り場』
ネーミングセンスのかけらも無い上、長くて誰もそうは呼んでいない。人呼んで ク ツ キ
ちなみに大安トラウトレイク→大安またはDTL。プロレスの技ではない。
岡崎トラウトポンド→トラポン。なんかの禁止薬物ですか?個人的には「おかぽん」の方がなんか可愛らしくて良いと思う。改名すれ。(←無理)
いっその事、思い切ってプレザントストライカーポンドとか。なんかガンダムの親戚みたいだ。空とか飛びそう。
まあ仮に、名前を「藤原フィッシングサンクチュアリ」にしてたら、間違いなく「藤原」って呼ばれてたと思う。
肝心の釣り場はどうかというと、大安のようでかなり違う。
遠目に見るとクリアーとは言い難いが、近くで見るとそれなりの透明度。2mぐらいはあるかな?
レストハウスからはルアーエリアが一望できるが、見た限り釣ってる人はいなかった。少し不安・・・。
レストハウスの中には、釣りでの注意事項が詳しく掲示されている。ドロッパーとエッグフライは禁止。
当然バーブレスフック使用が義務。
他にも色々書いてあるが、詳しくは後日フィールド紹介で。
今日は午後からの釣りなので、午後券が買える1時まで時間をつぶす。
フィッシャーマンズ・ランチ。¥850でドリンク付きの(マス料理が入った)日替わりメニュー。結構おいしい。
レストハウスは、釣り客以外にも家族連れなどで大賑わい。
スタッフの若い兄ちゃんがあまりにも忙しそうだったので思わず「忙しいそうですね」と声をかけたら「本当に忙しいです」と笑顔で答えが返ってきた。
客の目から見ても、人手不足じゃないかと思った。
ウッドデッキで池を眺めていると、軽トラがやってきて、放流開始。
放流してる真横でルアーを引っ張る少年A。放流直後は引っ掛かることはあっても釣れないよ。少年。
とりあえず、1時になったので午後券を購入。奥さんと2名で¥3500(¥2000+¥1500)これは安い。
下に降りて釣りを開始。
浅い?
皆さんこの写真何に見えますか?岩?底?違います。なんとこの白っぽい塊は全て水草!
直径1〜3mぐらいの水草のコロニーが、池のあちこちに生えている。その間を縫うように泳ぐ魚。
管理釣り場でこれほど水草が茂ってるという環境は、非常に恵まれていると思う。
とりあえず釣り開始。
フライはエッグ禁止なのでリーチパターンのオリーブ#12。大安と同じような環境かと考え、タナは水深と同じく2mほどにした。
しかし、これがなかなか釣れない。
場所が悪いのか、水温が高いのか、フライが合ってないのか、まさかそんなことは無いだろうが腕が悪いのか(一番ありそう)、はじめて来た釣り場は自然河川、人工釣り場共に不安の連続。
20〜30分ぐらい試行錯誤を続けて、なんとか一匹。
25cmぐらい
でかくはないが、ヒレも綺麗でかなり力強いファイトを見せる。
ちなみに写真のラバーランディングネットは釣り場で無料貸し出し。初めて使ったがなるほど、確かに魚へのダメージは少なそうだ。
続いて2匹目。ちょっとサイズアップ。
ちなみに、この釣り場では釣り上げた魚はその場でリリースせず、一旦生かし魚篭に入れておく。
持ち帰らないのなら、そのまま沈めておけば後で回収してくれるらしい。
生かし魚籠も無料で貸し出しているので、持って行く必要は無い。
2匹目を釣って、ようやくコツがつかめてきた。
それは、フライが着水して弛みをとり、数秒後にはヒットしてくるので、魚はかなり上を気にしているのではないか、という事である。
タナを1mまで短くし、フライをキャスト・・・沈みきったら(せいぜい10秒)再度キャスト。
このやり方で火がついた。
メンドクセーから詳細は省く。(いつものことだが、一匹毎に書いてたら今回はかなり長文になるのでご容赦を!)
釣りに関しては、特に頭も使わず非常に簡単に楽しめた。水草すれすれを狙うと良かったが、そんな事は誰もがやること。
釣り以外に関しては・・・、なんか変な経験をした(汗)
まず、
トンボが釣れた。
フライでドラゴンフライがヒット。
足にティペットが絡まって、結局糸を切る羽目になった。
ブチッと足をもげば楽だったんですけどね。ブチッと(想像したら鳥肌立ってきた)
トンボさん、助けた恩返しは現金でお願いします。
次は「人」なのだが、この人との出会いは次のような会話からスタートした。
「どうや?釣れるか?」
ここまではいたって普通の会話。
「えぇ、ボチボチ・・と言うか、結構釣れますよ」
当たり障りの無いお返事。
「ふーん。お ま え で も釣れるんか。俺は午前中だけで50匹は釣れたで」
お前って 誰に 言うとんじゃ おんdORYAaaaa!
オッサン、隣で釣り開始。
俺、隣で釣ってる奥さんと、アイコンタクト&テレパシーで無線通話開始(←ホンマかいな)
『おい、なんやこのオッサン』
『知り合いちやうの?』
『知らんがな!見たこともないって!ファーストコンタクトやぞ・・多分』
『じゃあ、あんたがやってる怪しいホームページ見てる人ちゃうん?』
『アホ言え!俺のページ見てる人は、それはもうジェントルマンかレディでございますわよ!』
『誰かと間違えてんのとちゃう?』
『む、それはあり得る。』
そんな訳で、サングラスをはずして、奥さんとちょっとわざとらしく大きめの声で会話。
『HEY、ステファニー(仮名)!どうしたあまり釣れてないじゃないか!フライを換えてやろうか!?』
『ピコピコ浮きが沈んでるから、このままで良いです』
・・・OH!ステファニー、作戦が台無しだよ!
しかし、俺の顔や、奥さんと二人で来てる事ってことは伝わっただろう。オッサン、俺はあんたの友人の杉坂さん(仮名)ではないのだよ。
『しかし、大安もここぐらい釣れるとええんやけど、なー?』
よーし、絶好調だ。オッサン気にも留めてねぇ(泣)
結局、終了1時間前まで見知らぬ人と会話しながらの釣りとなった。
ちなみにこの人、言うだけあって的確に魚がいるポイントを狙い、かなり釣ってました。
オッサン帰り際、「さっきから5連続でヒットしたフライや。奥さんコレ使って釣ってみ。年寄りはもう帰るわ」と言ってフライをくれました。最後までよく分からん人でしたが、多分いい人だと思います。
笑えたのは、自分が使ってるフライと色は違ったけど、同じパターンだったこと。
そのフライは・・と言いたいところですが、色々試したけど、マラブー、ミッジピューパ、GRH、スカッド、リーチ、ソフトハックルetc.何でも釣れました。
皆さんも試行錯誤してください(笑) ま、色はイエロー系、オリーブ系が良かったです。
この日は6時が終了時刻でしたが、ラスト30分が凄かった。
冗談抜きでワンキャスト・ワンアタリ。
アタリってのは、インジケーターは反応するがヒットはしないってこと。5〜6回に1回ぐらいしか、どういう訳かフッキングしなかった。
終わってみれば半日で20〜30匹。奥さんも6匹釣れて大喜び!
小型が混じるので数をいちいち数えてないが、もっとせこく釣れば、1日50〜60匹は軽く狙えると思う。
秋とはいえ、かなり高気温の日にコレだけ釣れるとは思っていなかった。
この日の釣りは、帰り際にスタッフから頼まれたので、フィールドレポートを書いてレストハウスに提出してきました。
スゲー汚い字で、とてつもなく適当に書いてきましたので、皆さんあんまり見ないでください。破り捨てられてるかもしれませんけど。
近日中にフィールド紹介で詳しく紹介します。