一体何年ぶりだろう? 釣りが目的でここを訪れるのは。3・4・・5?・・・5年ぶりか? 以前来た時の記憶さえ曖昧だ。
フライを始めてまだ日が浅かった頃。ここを訪れたのは『近いから』という理由だったと思う。
『明日は大戸川だ!』フライタイイングを0:30で終わらせ、布団にもぐりこむ。
朝の6時に目覚ましが鳴って起床。3分後、絵に描いたような2度寝を実行。
2度目の起床。時計を見ると8:40。あわてて用意する
『10:30に着けばいいかな?』と思いながら車を飛ばす。
絵に描いたような渋滞にハマり、11:30にようやく到着。
しかし、思い描いてた大戸川はそこには無かった。
こんなに浅かったか?
あの流されそうな重たい流れは無くなっていた。ごくありふれた普通の中流。そんなイメージがピッタリだった。
とにかく、遊漁証を買わなければ始まらない。久方ぶりにPRO COPEの扉を開・・・
しかし、鍵が掛かっていて右往左往。
ドアに張ってある携帯番号に電話。『向かいの事務所にいるよ』と言われ、券を購入に向かう。
『初めてか?』と聞かれたので、ブランクも考えて『とりあえず、初めてです』と言っておいた。
ポイントを間単に説明してもらい、最近の状況を聞く。お薦めフライなども含め、親切に教えてくれた。
髭のオッサン、いい仕事してます。
『昔はもっと流れが重く無かったですか?』と聞いたら、『あぁ・・台風と上流の工事の影響でな・・・浅くなったし、水量も減った』との事。髭のオッサン、チョット寂しげ。
『とりあえずやってみますわ』と、車に戻ろうとすると、
『・・・初めてだと、もしかしたらこの川の洗礼を受けるかもしれんな。釣る人は釣るが、慣れていないと難しいかもしれん。魚はたくさんいるけどな』
直訳したら『簡単には釣れねーぞ』って事だろう。
川に降り立つ。
道路から見た印象よりは、流れが速い。目を凝らすと黒い影が揺れている。
とにかく、魚がいる深さまでフライを沈めないと、この釣り場では釣りにならない。
ショップで売っている(PRO COPEには年に1回ぐらい足を運んでます)馬鹿でかいショットを買うつもりだったが、店に入れなかったので、上のようなシステムで釣り開始。
5Xのティペットに、サーモンピンクのMSCを結んだ。
水はこれぐらいの透明度。 石には藻がかなり付着していて、滑りやすい。 流芯に入っている魚のところまでフライを沈めるには、それなりに技術がいる。 ダウンクロスにフライを送り込み、魚の目の前でストップ・ターンを繰り返す。 |
なかなか反応が無い。というより、フライが魚のところまで届いていないような?
ショットのすぐ上にスチロール製のインジケーターを付け(水中目印)、水中でフライの位置を確認しやすくした。
きっちり魚のいる層にフライを送り込む。定位していた虹鱒が寄ってくる。魚がフライをくわえたのを目で確認し、軽くあわせる。
走り回って、ジャンプを繰り返すニジマスを、ようやくキャッチ!
この素晴らしい魚体に魅了されるフライフィッシャーの気持ちはよくわかる。
自然河川に放流されたニジマスのパワーには目を見張る。
1つのポイントには、ニジマスが5〜6匹溜まっている事が多く、しつこく粘ってしまう。
なんとか、2匹追加。しかし、なんとなくフライへの反応が悪い気がする。
魚がフライをくわえるのを見て合わせる・という釣り方だったので、目立つアトラクター系のフライを使っていたが、周囲はユスリカのハッチがチラホラ見られる。
フライを#12のアトラクター系フライから、#18のミッジピューパに変更。フライの15cm上にショットを噛まして、インジケーターによるルースニングに変更してみた。
アップストリームで巻き返しにフライを沈めると、面白いように反応がある。フライのサイズに合わせて、ティペットも6Xに落としていたので、やり取りは非常にスリリングだった。
ややサイズアップ。 普通の止水型管理釣り場に比べ、ここの魚はパワーと持久力が高い。 おまけによくジャンプするので、『引っ張り合い』とは違ったファイトが楽しめる。 |
元気一杯です
この日はミッジピューパが大当たりだったのか、すこぶる反応が良かった。
日没間近の1時間で、5匹と3ばらし(ラインブレイク・・(泣)という結果。
半日での釣果は8匹でした。
正直、この数が多いのか少ないのか全く分からん。
大安トラウトレイクとは違い、魚の姿は見えるので、前半あまり釣れなかった時でも、それなりに楽しめました。
帰宅時、PRO COPEでお買い物。
髭のオッサン『釣れたかい?』
俺 『8匹ほど』
髭のオッサン『魚・・・綺麗だっただろう?ニヤリッ』
俺 『ええ。とてもニコリ』