プードル


 すっかり定番フライになった感のある、プードル。がまかつC14-BVフックの登場もあり、日本発の新しいフライとして認知される日も遠くないかもしれない。

このコーナーは本来、タイイングの手順を紹介することが目的だが、このフライの巻き方が分からんって人はおらんでしょう。パラシュート巻けるなら誰でも巻けます。

プードルの特徴としては

1 材料費が安い
2 誰でも巻ける
3 色々なバリエーションを作れる
4 釣れる


こんなところです。

4の「釣れる」ってのは、フライの出来・巻き方に左右される事が往々にしてあるが、ここまで単純な構造のフライ、誰が巻いても大差ない。

 正直、管理人も初めてプードルなるフライを見た時は「ふ〜ん」ぐらいの感想だった。しかし、使ってみてビックリ。CDCダン・マラブー系フライ・エルクヘアカディス・フェザントテイルニンフ・アダムス・MSC・・・・それらに匹敵する実力を備えていると直感した。

とりあえず、最初に巻いたのはいわゆる、「スタンダード・プードル」と呼ばれるこのパターン。ボールはピーコックハールを(基本的には)グルグル巻きつけるだけ。少量の瞬間接着剤で巻き初めと終わりを補強すると良いでしょう。ご存知のとおり、ハックルと玉はなるべく離したほうが良く、その間にはスレッドも巻かないほうが良いと言われています。

効果は認めざるを得ません。安定して釣れます。

しかし、魚がコレを何と思って食ってるのかは全く不明。アントでないのは考案者の谷々氏も言ってるように間違いないと思う。そうなるとライトパターンなのか、2つの捕食物に見えるのか・・・・。

個人的には、
@水面直下を流れる極小の虫に見える。A丸い玉は本能的に食ってしまう--エッグフライの効果と同様、とか考えてしまうが、結局よく分からん。
このフライ最大の魅力は胡散臭い怪しさかもしれない。(いい意味でね)

さらに、その単純な構造から簡単にバリエーションを作ることが出来るのも魅力。

 

( ̄▽ ̄;)なんか同じ色に見える・・・(汗) 左がオリーブ、右がイエローです。こちらも釣れますね。何故釣れるかは不明ですが。

「お前さん、ちょっとハックル密に巻きすぎじゃね?」という声が聞こえてきそうですが、まさにそのとおり。管理人はCDC・ハックル・エルクヘア・ADW問わず、ドライフライで浮力を生み出すマテリアルは理想のスタイルの1.5倍増しで巻いてます。

理由は簡単。現場でカットすればいいから。

ハックルをパチッとカットするのは2秒で済みますが、浮力が足らんから現場でハックル付け足すって訳にはいきませんからね。
念じたらハックルをにょきにょきと生やすことが出来る、特殊能力がある方は別ですが。

管理人が最もよく使うプードル・・・・と言うか、これはC14-BVフックに巻いたアントですな。

玉はホットメルトスティック(ホットグルー)を気持ち上のほうに付ける。やや硬質なので、下に付けすぎるとフッキングを邪魔するってのも理由です。このページ参照。意外と浮力あり。
ホットメルトは色んなカラーが発売されており、100円均一でも売っているので各色試す価値あり。ラメ入りとか赤とか黄色とかピンクとか、凄く面白そう。

適当に考えて巻いたら結構釣れたパターン。玉は(玉の形になってないとか言うなって)ズィーロンのクリアー系各色。
本当に極少量のズィーロンをラフにダビングして軽くピックアップする。

小さなシャックのつもりで巻いたんだけど、多分、シャックだと思って食ってない(汗)


こんな感じで、プードルは誰でも巻ける上、玉を替えるだけで色々楽しめる非常に面白いフライだと思います。その形状からドラグも掛かりにくい上、専用フックと言っても過言でない細軸軽量のC14-BVフックはキャストがし易く、浮力も長く持続する。

通常ならこの手のフライは「魚の目先を変える」ために使うのがセオリーかと思うが、なんて事はない、釣り上がりでも釣れる上に管理釣り場でも釣れてしまう、本当に正体不明のフライなのだ。

初心者の方も含め、是非フライボックスに入れておく事をお薦めしたい。


+++


話は全く逸れるが、このフライって名前もそうだが、非常に可愛い形のフライだと思うのだ。キンギョちゃんまでいくとやや狙いすぎだが、魚のみならず、女釣るために使えること間違いない!

何故断言できるか?がっはっは!俺様を誰だと思っている!!



フライフィッシングを餌に








彼女はおろか、








嫁さんまでゲットした男だぞ!!!



とんでもない事をぶちまけてます。頭大丈夫なんでしょうか?(←お前や)

ちなみに気付いてる人も多いと思うが、このページの下のほうにコソコソ書いてる女の子とは今の嫁さんです

その時あげたフライは、驚いた事にずっと持っていたらしく、今もリビングのカーテンにドライフライとペアで刺さってます。友達が来ると「虫おる!」と慌てる子がいるのだが、「エヘヘー違うで。よく見てみ!」と言うのが面白いらしい。

ウィングケースのフェザントが少し切れかけてるけど、かれこれ5年以上前になるのだろうか、あの頃の二人は若くて、金が無くて、行動力だけが取り柄で・・・こんな物しかあげない男とよく付き合ってくれてたなぁ・・・。

あ・あれ?俺、なんかジーンとくるいい話書いてない?



勘違いしないで下さい。結婚したからいいようなものの、そうでなければ







ナンパの道具にフライばら撒いてるカスヤローです。



ちなみに、俺と嫁さん共通の男友達は、間髪いれずにぶっ叩きました。
ご丁寧にティッシュで摘まもうとして「あれ?取れへん」とか言ってる姿は、笑いを通り越して可哀想な子になってましたが、それ以前に、新婚の新居の新品のカーテンにとまった虫をぶっ叩くその神経を疑うよ、A君。

なお、今の嫁さんはヴィトン製品か旅行じゃないと喜ばない完全体に成長しておられます(泣)



そんな経験を活かし(どんな経験や)Fly High Fisherが提唱する女性フライフィッシャー倍増、いや10倍化計画。

まずはフライを見せてあげる関係まで親しくなる。これが最大の難関かもしれんが。

で、

「これで魚釣れるんやで!」「え!?これで?」「犬のプードルみたいな形やからプード・・・・」

ここで「プードル」を「孔雀プードル」と言ってみる。すると、

「ええっ!?孔雀って、あの孔雀?」「そうそう、動物園におるよな。その孔雀の羽根が巻いてある・・・」

まずは話題をふる。会話のきっかけを作る。

 

これも適当に「プードル・レモン」「プードル・メロンorマスカット」とか呼びましょう。

ピンクやらキラキラ光る素材を玉にすれば、なお良い。夜光塗料を含むマテリアルも良いですね。「暗い所で使うの?魚釣れるの?」「フライフィッシングにはイブニングライズというのがあって・・・今度行くか?」


めでたくデート釣行に出掛け、とっぷり日が暮れる。



「さぁ、帰るか。しかし、ちょっと疲れたな。・・・少 し 休 ん で い こ う か?


「・・・・・・・(ポッ)。   うん・・・。」






いける!これはいけるぞ野郎共!

暗闇で光るプードル、イブニングで爆釣、ナイトで(持ち主が)暴発ってオイ!


・・・・えーと、「プードル・く・・黒ゴマ」??視点を変えると何て面白くないフライなんだ。

・・・・・・ええーと、「プードル・・・・くしゃくしゃ」????(汗) 徐々に適当になってきた。

しかしまぁ、スキーはあんなに女性に人気があるのに、フライフィッシングのこの様はなんだ。危険?疲れる?雪山を板に乗っかって滑るほうが遥かに危険で危ないわ!
近頃フライフィッシングの業界に元気がない。ルアー、バスに大半を持っていかれてる。このままでは衰退の一途を辿るだけになる。

散れ!野郎共!休日はカップル、家族揃ってフライフィッシング、これが実現する事を目指し、共に邁進しようぞ!
フライフィッシングを愛する人間は、男・女・子供を問わず日本の川と山の自然環境を保護・改善する大きな力になるはずだ!









女性フライフィッシャー増加 → 三重県でも増加 → 大学・短大に愛好会が出来る
→ 「困ったわ。フライフィッシングって難しいわ。三重県では教えてくれる人がいないわ
→ 先輩、素敵なホームページを見つけました。ここの管理人、俊さんって言う人コーチとして来て貰えないでしょうか → 「またですか。これで10個目の女性サークルからの申し込みですよ。やれやれ、仕方ないな・・・。」







ブフッ(笑)!!


い・いける!いけるぞ野郎共!俺のために若い女にフライフィッシングを広めるn・・


・・・・嫁さんが睨んでるのでこの計画はまた今度ということで・・・。




最後に、管理人が巻くプードル系フライは、ハックルと玉の位置が雑誌に掲載されてる一般的なものより、若干狭くなっているのが多い。
着水時のバランスと流下状態を観察した限り、特に重めのマテリアルを玉に使ったパターンは、ハックルとの距離を離しすぎると、ウィリーしたように格好で綺麗な姿勢でドリフトしない時が稀にある。(※それでも通常のパラシュートフライより、バランスを崩す確率はかなり低いが)

玉も下に付けすぎるとフッキングが悪くなる。

あくまで個人的な感想で、1〜2mmの世界の話だが、この辺は各自工夫するのが面白いと思います。





あ、プードルのパターンを一個忘れてた。









金玉プードル




はい、誰もが予想したオチが炸裂しましたので、これにて失礼。


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