G・Loomis
GLX SR
スティーブ・レイジェフ シグネイチャーモデル
#4(実釣)
兄がメインに使用しているロッドです。
時々借りる程度の使用ですが、印象に残るロッドだったのでレビューします。
キャスティングトーナメント(元?)世界チャンピオンであるスティーブさんが(←オイ)デザインしたというだけあって、キャスティング性能において、遠投性能、安定性ともに非常に高い完成度を誇ってます。
最初にロッドを見て、まず目を引くのはブランク。
一見、塗装が施されていない、カーボンむき出しのようなブランクは、それだけで異彩を放っております。(実際には撥水処理とツヤ消しの加工が処理されているらしい)
そして、普通のフライロッドには、ほぼ例外なく使用されているスネークガイドが、このロッドでは全てシングルフット。
当然、ガイドを巻き止める部分が、通常の1/2になるわけで、軽量化とブランクが本来持つアクションを邪魔しない、性能重視の仕様となっております。
軽さと機能を徹底的に追及したのが、ロッドを振らずとも伝わってきます。
一見すると、フライロッドというよりルアーロッドに近い印象を受けるかもしれませんが、西欧文化に弱い日本ではまず、誕生しなかったロッドでしょうな。
シングルフットというだけで、『こんなのフライロッドじゃない』とか、叩かれそうですからね。K○Nとかだったらやりそうですが、散々叩かれて消えるのがおちでしょう。
実際にラインを通して振ってみると、あまりのキャスティングの軽快さに驚く。
ヘタな6番ロッドより、飛ぶんじゃないかと思ってしまいますね。
それほど力を入れてるつもりは無いのに、ラインがスルスルッと伸びていく感じで、言葉で表現するのは難しいのですが、『無駄がない』とでも言うか、ロッドに伝わった力が効率よくラインに乗っていく印象を受けます。
そう言うと、えらく硬いロッドのようなイメージを持つかもしれませんが、実際にはバットからティップにかけて、非常にバランスよくパワーが伝達する、パラボリ・・・・ッ!!
・・・・・・・心地良いアクションをしていまふ・・・(←どんなアクションだよ)
G・Loomisのラインナップの中でも、このスティーブ・レイジェフのサインが入った、GLXは、他のモデルに比べてもかなり柔らかめのアクションだと思いますが、素振りでは想像できないキャスティング性能を秘めています。
テーパーデザインと素材がバランスよく融合すれば、柔らかくても遠投可能なロッドなんて、いくらでも作れるということなんでしょうか?
自分が今までキャスティングしたロッドの中で、キャスティング性能という点において、最も高い完成度を誇っていると思います。
スティーブ君、君には負けたよ(←何様だよ)
ここまでのレビューだけ読むと、性能一辺倒の無骨なロッドを想像するかもしれませんが、ガイドの固定にメタリックブルーに輝く飾り巻きなんかが、さりげなく施されていて、お洒落にも多少は気を使っています。
それ以前に、塗装でテカテカ光るブランクが大半のフライロッドの中で、つや消しというだけで、なにやら洗練された印象を受けます。
ただし、少々気になる事が・・・・・。
一言で済むので、まぁ聞いてください。このロッドをこれ以上分かりやすく表現できる日本語は、おそらくありません。
エートですね、
ごっつい
あのさ、グリップでかくない?
因みにですね、兄は身長180pぐらいの体重100kg(結婚指輪は26号!)という、かなりの巨漢なんで全く問題ないんですが、身長170pそこそこ、体重60kg.を超えないジャパニーズ・スタンダードな自分の手には、いまいち持て余すんですよね。
ガキが振ってる大人用のフライロッドみたいで、どうも似合わない。
3〜4番のフリーストーンとか、ライトスタッフと並べてみると
マウンテンバイクとママチャリぐらいの差があります。
『繊細』とか、『エレガント』なんて言葉とは無縁のロッドです。
それともう一つ。
うーん・・・。
もしかしたら、これは言わない方がいいのかもしれない。
ロッドの性能とか、釣りには全く関係ないことだから。
しかし、持ち主である兄が『コレがもう少し、まともだったらなー・・・』と、唯一気に入らない点らしいので、代弁しておこう。
(ちなみに、体も手もでかい兄は、グリップの大きさは全く気にしていない)
スティーブさん、
字が下手すぎです
イヤもう、ほんっっっっとうに竿の性能とは無関係で恐縮なんですが、
落書きかと思いました(ついでに、I's3もね)
海とか行くと、よく見かける意味不明な英語。感覚的にはアレに近いものがあります。
日本人が汚ねー字だなって言ったって、全く意味無いんですけどね。
ロッドの完成度は間違いなくハイレベルなんで、お薦めできます。
値段は少々張りますが。
サインなんてねー削ってやればいいんですよー☆