アマゴ自主放流活動

 三重県水産室、芸濃町産業課(旧漁協事務所があった)に発眼卵放流の了解を得る事ができました。
発眼卵の仕入先も決まってきたので、とりあえず正式にコンテンツを公開。

何年かかるか分かりませんが、地元安濃川、雲出川での自主放流を検討しています。

放流=良い事ではなく、独りよがりの自己満足にならないよう、在来種の生態系などに配慮しつつ、アマゴの泳ぐ地元の川を育てていきたいと思っています。

このページは、現時点では基本的に管理人が個人的に使用するために作られています。全く整理されていませんので、お見苦しい点はご了承下さい。


 

三重県漁業調整規則http://www.pref.mie.jp/SUKYOKYU/HP/tyouseik/index.htm

水産業共同組合法 http://www.houko.com/00/01/S23/242.HTM

漁業法http://www.houko.com/00/01/S24/267.HTM

水産資源保護法 http://www.houko.com/00/01/S26/313.HTM

三重県内水面漁場管理委員会 http://www.pref.mie.jp/KAIKUI/HP/

発眼卵の参考価格(ヤマメだけど・・)http://www.e-yamame.jp/page61.html


2005/8/14
夏場3度目の水温調査。
いつもとは別の支流へ行くものの、水温24度と本流と大差なし。
発眼卵仕入先業者より、「卵は取りに来なくてもクール宅急便で送れる」との話が聞けた。

安濃ダム上流にある落合の郷近くの養魚施設。記憶している限り、この施設は完成後一度も稼動していない。夏場の水温が高すぎるのと、水量が乏しいのが原因と聞いたことがある。

リスクの高い発眼卵放流より、冬場ここで孵化させた稚魚を放流したほうが絶対効果高いよな・・・。冬だけでも稼動させてくれないかな?折角の施設なのに勿体無い!


2005/4/26 以前(平成10年頃)安濃川漁協が、放流用の種苗アマゴを仕入れていたという業者に電話。
「ウチ、今は錦鯉しか扱ってないよ。アマゴ?ちょっと分からんなー」

・・・ま、こんなもんですかね? ヤマメやニジマスが放流されなかっただけ、まだマシか。


2005/4/24 試作のバイバードボックス3個が完成!2層式(孵った稚魚が下のスペースに落ちる=共食いや病気の防止)です。

単純計算、これ一個に600〜800粒の卵を入れる事が出来る。(デカイ割にはあまり入らない!?)
最低、あと3個は作る必要があるが、もっと良いボックスや養魚場の人に話し聞いてからにしたいと思う。

放流が上手くいけば、ボックスの作り方も公開ます。


2005/4/22 芸濃町役場(以前漁協の事務局があった)産業課に放流の可否を確認。

「問題なし」との回答 (^o^)丿

以前安濃川に放流されていた魚は、探さないと資料が無いので分からないとの回答。担当の方が記憶している限りでは、多度町のT養魚場から稚魚を仕入れていたとの情報。

・・ということは、遺伝子レベルでの種の保護に、配慮はあまりされていなかったかも?
多度町方面だと、揖斐川水系(源流域≒伊吹山地〜福井県境の広範囲)もしくは員弁川水系(源流域≒養老山地or鈴鹿山脈)のアマゴという事になるが、雲出川は安濃川と同じく、布引山地に端を発する川なので、種の遺伝的な特性は雲出川水系のほうが近いのではないか?

仮に員弁川から親魚を入れているなら、員弁川には無斑アマゴ「イワメ」が生息しており、むしろそういう遺伝子を持ったアマゴを他川に放流したのは、やや問題があったかも。


2005/3/27発眼卵入手先の候補

魚末アマゴセンター(三重県美杉村 ここの稚魚は昔、安濃川にも放流された事があるらしいが・・・?)

採卵予定日:10月16日〜10月30日 水温が10度程度まで下がる時期

毎年、積算温度280℃の時点で放流可能な発眼卵に。水温9〜13℃として採卵日の20日後ぐらいが目安。
9月下旬には正式に注文してほしい。発眼卵の受け渡し日:11月10日頃を予定。

単価:1卵/1円80銭〜2円 10000〜20000粒単位での注文を頂きたいが、5000粒程度でもお分けします。

検卵とイソジン消毒は出荷の段階でしてくれる。→現地での消毒は不要?クーラーとバイバートボックスのみ消毒し、通常5%のポビドンヨード溶液を2%程度に希釈して、卵に霧吹きでも大丈夫か?


2005/3/19安濃川の調査釣行。カワムツ・タカハヤ・カジカ・オイカワの姿が殆ど確認できず。
ここ数年間の状況を考えると、魚影は減ったが渓相は10年前の状態まで回復しつつある。
2〜3年前の、川を堰き止めての護岸工事が生物に壊滅的ダメージを与えたか?
いつもの竿抜けのポイントで2バラシと1匹ヒットでアマゴ生息を確認。
2000年頃から放流された、オレンジの朱点のタイプの魚。H15年の居残り?


2005/3/17照会への回答

三重県農水商工部水産室漁業調整グループ   と申します。
お問い合わせの件について次のとおり回答します。

1.このメールにてお答えします。

2.安濃川漁協は、平成15年12月31日、組合員の減少により解散しました。

  安濃川の漁業権は、平成15年12月31日、漁業権存続期間満了のため、抹消の登録をしました。
 平成16年1月1日以降は、免許申請がなかったため、漁業権を設定していません。

3.漁業権が設定されていない河川で、釣りによって水産動植物を採捕することは、基本的に自由です。
 ただし、三重県漁業調整規則(規則)で採捕の手段(第8条)のほか、採捕期間(第37条)、体長(第38条)、区域等(第42条)などが規制されていますので、ご留意ください。
 アマゴにつきましては、規則により、10月1日から翌年2月末日までの採捕禁止、全長12cm以下(熊野川水系においては全長10cm以下)の個体の採捕禁止を規定しています。安濃川では、採捕禁止区域は設定していません。

4.当室が所管している漁業法においては次のとおりです。
 規則第46条の2において外来魚の移植制限を規定しています。
 コイヘルペスウィルス病まん延防止のため、内水面漁場管理委員会指示により、コイの放流を規制しています。
 現状において、漁業関係法令では、この他とくに規制はありません。
 @「許可」を受ける必要はありませんが、旧安濃川漁協関係者は過去に漁業権を管理してきた経緯があり、現在も地元でアマゴ釣りをされている方がいると思われますので、無用のトラブルを避けるため、関係者(たとえば、旧安濃川漁協の事務局であった芸濃町役場産業課など)と相談されてはいかがでしょうか。
 A阪内川で、漁業権を設定する前に自主的な放流が行われていました。このほか、市町村等による魚類(コイなど)放流が行われているようですが、詳細は把握しておりません。
 Bお尋ねのような制度はありません。

5.現時点においては予定しておりません。
 ただし、三重県自然環境保全条例第25条において、地域在来種を圧迫し生態系に支障を及ぼすおそれがある動植物をみだりに放ってはならない旨が規定されていますので、外来魚であるニジマスを漁業権に基づかず放流することは、この条例に抵触するおそれがあります。

6.漁業法の範疇においては、前述のとおり、とくに規制はありません。
 なお、天然水域に魚を放流することは、種の多様性の保全に影響を及ぼすおそれがあるほか、放流魚とともに病原生物を持ち込む可能性もあります。
 安濃川に保全すべきアマゴ系群が生息しているか否かは明らかではありませんが、放流種苗搬入先の選定にあっては上記のことにご留意ください。
 また、漁業権に基づかない放流は、放流した者が放流魚を排他的に採捕する権利を伴うものではないため、他者の採捕に制限を加えることはできません。

7.HP内容について、ご指摘ありがとうございます。安濃川のほか、内水面漁業に関する記載内容全般を見直し、訂正します。
 看板に関しましては、旧安濃川漁協関係者に連絡し、不必要な看板は撤去するよう依頼します。

水産室 漁業調整G 
電話
FAX

----- Original Message -----
From: "三重県農水商工部水産室"
To:
Sent: Monday, March 14, 2005 8:41 AM
Subject: Fw: 安濃川漁業協同組合の解散の確認及び自主放流の実施について


> 転送します。 
> ----- Original Message -----
> From:
> To:
> Sent: Saturday, March 12, 2005 2:11 AM
> Subject: 安濃川漁業協同組合の解散の確認及び自主放流の実施について
>
>
>> 三重県水産室 御中
>>
>> お忙しいところ恐れ入ります。
>> 当方は、三重県津市内に在住しているものですが、先日、電話にて簡単にお聞きした件について、あらためて下記事項につきご照会申し上げます。
>>
>> 1 下記照会内容に関して、メールにてご回答頂けるか、否か。又は書面(有印)による照会が必要か、否か。
>>
>> 2 三重県2級河川安濃川において、先日現地を訪れた際に、安濃川漁業協同組合が解散となった旨の話を、游漁証販売所であったホテル従業員よりお聞きしました が、それは事実であるか、否か。事実であるならば、解散又は免許取消しとなった年> 月日はいつか。可能であれば、その理由。
>>
>> 3 上記2に関して、漁協が存在せず、漁業法(以下「法」という。)第129条第2項の游漁規則が設定されていないとするならば、同第2号に規定される「遊漁料の 額及びその納付の方法」が存在しないこととなり、一般的な釣りによる魚の採捕(法における「漁業」の定義に照らすなら、法第6条第5項第5号により行われる第5種共同漁業の行為)を現時点で行う際、三重県漁業調整規則(以下「規則」という。)第8条等の規定等を鑑みると、県知事等の認可無く、無料で魚の採捕が可能かと思料されますが、その判断に間違いが無いか、否か。

>> 4 法・規則に違反しない魚種、具体的にはアマゴの成魚・稚魚・発眼卵の放流に関して、自主的に放流する事に関して、関連法令に罰則規定が存在するか、否か。
>
>>  @ 自主放流を行う際、前漁業協同組合役員、地元自治会等への許可が必要か否か。
>>  A 過去、県内の川(安濃川を含む)で、有志による自主放流が行われた事があるか、否か。あるならその内容。
>>  B 自主放流を行う事に関して、県から何らかの許可証を発行していただけるような制度があるか、否か。あるならその申請方法。
>>
>> 5 近日中に、規則第46条の2の規定に、「ニジマス」が追加される可能性があるか、否か。
>>
>> 6 安濃川へのアマゴの自主放流についての、貴庁の見解。
>>
>> 7 貴庁ホームページ内
> http://www.pref.mie.jp/SUKYOKYU/gyousei/naisuimen/anou.htmにおいて、「安濃川漁協があり・・」となっていますが、漁協が解散している場合は訂正が必要かと思われます。また、安濃川流域には漁協が設置した看板が残っていますが、撤去の必要は無いのでしょうか。
>>
>>
>> 以上につき、ご回答を頂きたくお願い申し上げます。

掲示板に寄せられた意見。アンケート実施は未定。(夏以降でも良いが・・)

ステルスおじさん > 水道の方でも水源を守ろうとする動きがあります。森林の管理、投棄等管理です?が、その費用を水道料金に加算するかどうかもめてます。そんなことより具体的にどのように森を改善するかが見えてきません。地元の林業、漁協や渓流釣りの人も含めた計画をしないと、と思うのですが当然のごとく一本道の役人仕事状態です。 (2005/03/06(Sun) 16:10:00)
ならおう > 自主放流ですか。困難な道ですが頑張ってください。地元の有力者の協力が一番必要です。漁協解散だからC&R専用区にできるかもしれませんね。 (2005/03/06(Sun) 23:33:52)
toyota > えっと、俊さんが漁協作ったら?内水面漁業法の基本は放流事業と遊魚事業だから、あと事業報告義務に関わる漁獲高は魚体寸法から重量を割り出して、リリースしても漁獲&再放流として報告できたのではなかったかな。一口株主(準組合員)くらいなら全国区で集められまっせ。株主(組合員)は同一の管理委員会(県内)に住所がないとあかんかったハズ。作っちゃえぇー。(笑) (2005/03/07(Mon) 15:02:32)
> 実はそれも考えました(笑) しかし、ざっと考えただけでも漁業権・入漁権等行使規則・游漁規則制定・増殖(放流)義務・会計・出資を募る場合は定款の整備・取締役の開催等など、とても個人が片手間でできることじゃなさそうです。それ以前に、設立が認可されるかどうか・・。もめ事無く事を進めるには、@資金に関しては出資金や料金を取るのではなく、自腹と寄付だけ。会計報告・税務問題を避ける A放流する魚は従前、漁協が仕入れていた地域の魚。B地元有力者と前会長又は役員に了解をとる。ちなみに、今日の昼休みに県の水産室に問い合わせましたが、アマゴの自主放流を制限する法令は無いそうです。 (2005/03/07(Mon) 19:05:12)
> いずれにせよ、行動を起こすのは発眼卵を入手できる秋以降になるので、コソコソと情報収集と関係法令の読み込みでもしてまーす。 (2005/03/07(Mon) 19:07:42)
JSK > はじめまして。上記、「A放流する魚は従前、漁協が仕入れていた地域の魚。」とある地域の魚は、その川のネイティブな魚(sudeni絶滅したかも知れないが)であって欲しいなぁと思います。 (2005/03/07(Mon) 22:25:31)
toyota > いやー、勢いで勝手なこといっちゃって申し訳ないです。渋いライズを読むように、ふか〜く洞察されてたんですね。コッソリ発眼卵放流してコッソリ楽しむしかないんでしょうかねー。山トドやゲリラ的釣り人に荒らされないようにするにはどうしたら良いんでしょうねぇ。サイトの特別企画で自主放流魚保全のアイデア募集とか・・されるんでしょうか? (2005/03/07(Mon) 23:18:48)
> toyotaさん、恐ろしく読みが鋭いですね!全くそのとおりで一つ下の書き込みにある20万ヒット記念企画、これを自主放流についてのアンケート募集にあてようかと思ってました。しかしスゴイ。考え方がビックリするぐらい一致してる。もしかして・・・生き別れた兄さん?(個人的には妹(美人)が良かったですが)  ちなみに、なんでこんな時間まで起きてるかというと、先日の宮川釣行記書いてる途中なんです。客観的に見て文章が長すぎる・・・。 (2005/03/08(Tue) 01:26:05)
> JSKさんはじめまして。Aについては当然、その川固有の天然アマゴの遺伝子を最重視すべきなんですが、残念ながら安濃川には天然と呼べる魚がおそらく既に残っていません。支流がほとんど無く、安濃ダムをはじめとして5〜15mの砂防堰堤でズタズタに寸断されてますので。その辺りは、卒論で(河川環境と林業と公共事業をミックスした教授も理解不能だった代物)数ヶ月間現地調査(ついでに釣りですが・・)を行いましたので、多少は詳しいつもりです。ついでに、私の記憶が確かなら県外も含めて、色んなアマゴが安濃川には放流されてしまっていたと思います。 (2005/03/08(Tue) 01:35:02)
MARS > 横レスすいません。えーっと、確かあの道は黒曾高原(字あってたかな?)まで続いていて、かなりの支流というか枝川があると地元有力者に聞いています。ただ、個人の山なので無断ではいると結構派手なトラブルになるとも聞いています。もし良ければその山主に話をしてみようと思います。我々の熱意がどのように人を動かすか、試してみるのも良いかと思います。私、現在万博で日本人が古来から自然と共生してきた事をベースに、このライフスタイルが世界に平和をもたらすのではないか、というストーリーの台本を執筆中です。枝川(幅50cmっていうようなものもあるそうです)にはまだ原種が残っているかもしれません。4月になったら動こうと思います。そんなものを書いている人間が足元のことをほって置いたら、説得力のないものしかできないように思いますので。調査結果は後日報告いたします。3月いっぱいは年度末の音響工事で死んでますんで、4月にはご報告したいと思います。何かヒントがあればよろしくお願いいたします。 (2005/03/08(Tue) 22:08:18)
sys@sul > 私も少し。ちょっと話の方向性が違いますが。以前長野の姫川が大氾濫を起こし国道も線路も寸断され川に到ってはもうありえない程に壊滅したことがありました。当時白馬が死ぬほど好きだったので(今でも好きですが)首を括らんくらいに落込みました。壊滅後お気に入りの支流を見に行くと恐れていたように全く渓相が変わっており、ただの水路になっていました。全支流を見た訳ではありませんでしたが他の支流も似たようなものでした。がっかりして宿に帰ると民宿の親父が1本の枝沢を教えてくれました。水路になってしまっいた支流の枝沢です。地図にも載っていませんし、沢は完全に藪の中です。藪を掻き分け覗くと数十cmの沢に岩魚がびっしり!湧水の沢らしく皆、梅花藻の影に一斉に隠れます。隠れる場所より魚の方が多いので尻尾が何本も丸見えです。要するにこの支流の岩魚は皆この沢に逃げ込んだようです。去年もこの沢を覗きましたが魚はほとんど居ませんでした。(多分夏だったから。この沢は水温が高いようなので)私は安濃川がどんな川なのか知りませんがもし枝沢が豊富ならこっそり隠れてるかもしれませんね。 (2005/03/08(Tue) 23:59:07)
chika > 皆さんが深く考えていらしゃるので少し感動しています(もうジジイなので、すぐ感動するようになってしまいました)。僕が大好きな川では、数年前に地震、台風による大水、鉄砲水などなどで、川は以前の美しい景観からは想像も出来ない物になってしまいました。それでも僕はその川が好きで、釣れない、釣りにくいとわかっていても通っています。僕に釣りの楽しさも厳しさも教えてくれた川ですから。だから俊さんの考えにはとても共感を覚えました。僕は住んでいるところが俊さんとは離れているので(本州の西の端っこです)直接お手伝いすることは出来ませんが、少しでも役に立つことがあれば良いなと考えています。 (2005/03/09(Wed) 18:43:26)
> む・深い!皆さんかなり詳しい上、自分の意見をしっかり持ってますね。その地域の在来種の尊重、これは最重要課題ですね。他県のアマゴやヤマメ、ニジマスや岩魚を放流する事に罰則はありませんが、自分のエゴで終わるような放流だけはしたくないですね。家から車で40分なので、堰堤の位置と支流、現在のアマゴの生息状況を少しずつ調べようと思います。 (2005/03/11(Fri) 22:02:38)