すらっぷすてぃっく・こめでぃ
スラップスティック・コメディ

【Slapstick Comedy】
 スラップスティックとは、直訳すると叩く(スラップ)棒(スティック)。もともとはアメリカの道化芝居で相手をひっぱたくときに使われた、先がふたつに割れた棒のことをいいます。(音は大きいけどあまり痛くない、日本でいうハリセンみたいなもの)
 これが転じて舞台喜劇の芸を指すようになり、さらに転じて、動きの多いコメディ映画をそう呼ぶようになりました。日本語ではよくドタバタ喜劇と訳されます。

 叩いたり叩かれたり、追いかけたり追いかけられたり、あるいはパイを投げ合ったりといった体を張った演技は映画がコトバを持たなかったサイレント時代にマッチし、広く流行しました。

 チャールズ・チャップリンの初期短編やバスター・キートン、ロイド、ローレル&ハーディ、マルクス兄弟などが代表格。最近でいうと「裸」シリーズのレスリー・ニールセンものとか、「ホームアローン」シリーズとか、ジャッキーチェンものとかにその精神が受け継がれています。


「どつかれてアンダルシア」チラシ裏・ウエイン町山氏とガース柳下氏の対談より
ウエイン: そういや、アメリカではスタンダップ(漫談)が主流で、漫才はないね。ましてやどつき漫才なんて。
ガース: 昔はいたでしょ。漫才とは言えないかもしれないけどローレル&ハーディとかアボット&コステロとかの凸凹コンピが。ノッポがツッコミでデブがボケで。それに、もともとスラップスティックってツッコミがボケをはたくときの棒のことだしね。

キートンの探偵学入門
(1973公開)
 

 
キートンの恋愛三代記(1974公開)
 

 
どつかれてアンダルシア(2001公開)