義理の姉が一度も善光寺に行ったことがないというので、家内と三人で出かけた。朝10時半ごろ、まだ疎らな境内にはいると、「一列にお並びください」と寺の案内係らしい人が呼びかける。蹲って待っていると、日傘を差し掛けられた尼僧から、いわゆる「お数珠頂戴」をいただいた。そのお姿に一目惚れ、その後本堂へ。
とても気になったので、帰りしなに、参道のお店の人にどのような方なのかお聞きした。善光寺大本願(参道沿いの尼寺)の副住職、お歳は四十半ば、慶大を出て3年ほど普通のお勤めをして、その後二十五歳で、今のご住職の鷹司家の養女になられたとのこと。また、この方のこの境内でのお数珠頂戴は、年に一度あるかないかとのこと、ラッキーですよと言われた。
燦々と お堂にわたる 尼僧の音
最近、お寺さんとの出会い、交流がうれしい。塩尻市の東漸寺さん。江戸末期の陶工、奥田信齋が自身で作られた陶器の墓、今でもご住職が大事にお守りしている。中野市の西迎寺さん。ご住職自らが手入れされている山水のお庭から、そのお人柄が伺える。
多くの宗教、たくさんの宗教家がいるが、疑念を抱かせることなく、健康的で素直な感動だけを与えてくれる存在であって欲しい。