エクレシア桜 礼拝メッセージ
 
2012年10月
10月7日 【買い戻しの権利のある親類A】 ルツ記3:6-11
 ボアズが飲み食いして寝ると、ルツはこっそり行って、彼の衣の裾で身を覆って横になった。夜半になって、ボアズは寒気がし、手探りで覆いを捜すと、一人の女が自分の足のところに寝ているので、びっくりして起き直った。

 誰かと尋ねられると、ルツは答えた。「私はあなたのはしためルツです。あなたのおおいを広げて、このはしためをおおってください。あなたは買い戻しの権利のある親類ですから。(どうぞ神様のおきて通り、私を妻にしてください。あなたはそうできるお立場にあります。あなたは家を絶やさぬ責任のある方です。)」

 衣の裾を女性にかけてやることは、結婚のしるしであった。ルツは、ボアズを避け所としようとし、ボアズに彼が買い戻しをできる存在であることを知らせた。

 すると、ボアズは言った。「娘さん。主があなたを祝福されるように。(あなたのようにすばらしい人を下さった主に感謝しよう。)あなたのあとからの真実は、先の真実にまさっています。あなたは貧しい者でも、富む者でも、若い男たちのあとを追わなかったからです。」

 「先の真実」とは、ルツが姑のナオミを見捨てなかったことである。「あとからの真実」は、ルツが若い男たちのあとを追わず、エレメレクの家名を残そうとし、家族としての義務に忠実であったことである。

 そして、ボアズは言った。「さあ、娘さん。恐れてはいけません。あなたの望むことはみな、してあげましょう。この町の人々はみな、あなたがしっかりした(ヘブル語ハイル:立派な、価値のある)女であることを知っているからです。」

 しっかりした男ボアズととしっかりした女ルツは、似合いのカップルであった。
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10月14日 【買い戻しの権利のある親類B】 ルツ記3:12-18
 ボアズはルツに、自分よりももっと近い買い戻しの権利(責任)のある親類がいると言った。子供のないやもめの場合、最も近い親類がそのやもめと結婚し、亡くなった者のために子孫を起こす第一の権利があり、しかるべき順序があった。そして、明日になって、その人がルツを妻に迎えるなら、親類の役目(義務)を果たさせ、その人が断ったら、自分が喜んで結婚すると言った。ボアズには品位と節度があった。彼は事の成否を神の御手にお返しした。

 朝早く、ボアズはルツに、姑のところに素手で帰ってはならないと言って、ルツの外套一杯に大麦を背負わせて帰した。ボアズはいつも気前がよい。ナオミの素手の日々は終わった。

 ルツが姑のところに行くと、姑は、妻として受け入れられたかどうか尋ねた。ルツの報告を聞き、姑は、ボアズは今日中にそのことを決めてしまわなければ、落ち着かないだろうから、成り行きがはっきりするまで、じっと待つように言った。ボアズは約束を守る人だったので、あとは落ち着いて待つばかりであった。
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10月21日 【買い戻しの権利のある親類C】 ルツ記4:1-6
 朝、ボアズは門のところへ上って行って、そこに座った。イスラエルの町は城壁に囲まれた町が多く、門の前はかなりの広場になっていた。そこは市場にもなれば、情報の提供場所にもなり、裁判所にもなった。門は、共同社会生活の中心地であった。町の人々は、朝畑に行くのに、必ずそこを通った。城壁の門を通らなければ、町に入ることはできなかった。ちょうど、買い戻しの権利のある親類の人が通りかかったので、ボアズは彼を呼び止めた。それから、ボアズは町の長老10人を招いた。町の門は、町の長老たちが集まって、人々の生活に関する決定を下す場所でもあった。町の長老たちは、日常の民事上、宗教上の事件を処理した。10人の長老は、法的な事柄を決定するのにふさわしい法廷を構成した。今日に至るまで、10人がユダヤ法における定数である。

 ボアズが買い戻しの権利のある親類の人に、ナオミがエリメレクの畑を売ろうとしているので、買い戻すように言うと、彼は買い戻すと言った。律法は、家族の所有地は永久に譲渡されてはならないと規定している。

 ところが、ボアズは更に説明し、死んだ者の名をその相続地に起こすために、モアブの女ルツをも買わなければならないと言った。近親者がエリメレクの畑を買う時は、未亡人を養う義務が生じるだけでなく、彼女、もしくは彼女の嫁と結婚して子を産み、その子にその地を継がせる義務もあった。買い戻しの権利のある親類の人は、その土地が実際にはルツとその息子のものとなり、ルツの面倒もみなければならないと聞くと、しりごみして買うことはできないと言った。その人は畑を買い、その上、やもめを養うという二重の経済的負担を負うことができなかった。
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10月28日 【買い戻しの権利のある親類D】 ルツ記4:7-13
 昔、イスラエルでは、買い戻しや権利の譲渡をする場合、全ての取り引きを有効にするために、証明の方法として、一方が自分の履物を脱いで、それを相手に渡す習慣があった。靴を渡すことは、靴に伴うものを渡すことを象徴した。この習慣は、古代イスラエルにおいて、土地など不動産の買い取りが完了したことを公に表すしるしであった。それで、買い戻しの権利のある親類の人はボアズに、「あなたがお買いなさい」と言って、自分の履物を脱いだ。

 そこでボアズは、公にルツとの結婚を宣言した。神は現に買い戻しの神であられ、見捨てられた者全てをご自身との交わりに買い戻す願いと力をもっておられる。

 共同体全体が、ボアズとルツの組み合わせを認め、彼らの上に祝福と繁栄を宣言した。神はルツに、夫と息子という贈り物を与えて報いられた。神は全てを治め、御心を成し遂げられる。神が主権をもっておられる。

 神が介入すると、人生におけるごく普通の出来事が、非常な重要性を帯びてくる。神は人間的な絶望を超えて、祝福を与え、子孫を増やす方である。アブラハムの時と同じように、絶望の状態でも子孫が与えられる。
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