エクレシア桜 礼拝メッセージ
 
2009年7月
7月5日 【マナセ(忘れさせる)とエフライム(増やす)@】 創世記41:1-16
 ヨセフが夢を解き明かした献酌官長が釈放されて二年後、パロは二つの夢を見た。朝になって、パロはひどく心が騒ぐので、エジプトの全ての呪法師と知恵ある者たちを呼び寄せて、夢を話したが、解き明かすことができる者はいなかった。この夢が神からのものであり、ヨセフのために与えられたものであったからである。その時、献酌官長が自分の過ちを告げて、かつてヨセフが夢を解き明かしたことを語った。パロにとりなしてくれるようにとの、ヨセフの願いを果たさないできたことの良心の呵責からである。ヨセフが二年間も忘れられていたことは、神の摂理の働きによることだった。神の時は熟した。

 パロがヨセフに「あなたは夢を聞いて、それを解き明かすということだが。」と言うと、ヨセフは私ではなく、神のみが未来のことを表わしてくださるのだと宣言し、全ての栄光を神に帰した。祈りによって神とつながっている者の確信である。ヨセフの神の力が、エジプトの魔術や知恵よりはるかに優れている(勝る、強い)ことを示している。ヨセフが夢を解き明かし、対策を語った後、パロは家臣たちに言った。「神の霊の宿っているこのような人を、ほかに見つけることができようか。」

 ヨセフの見た夢が実現する時がやってきた。神の御手が現われ、全地がヨセフの栄光と偉大さを現わす舞台とされた。神がともにおられ、ヨセフは一瞬のうちに最高の光栄ある地位に引き上げられた。主イエス・キリストの苦しみと栄光の著しいひな型である。キリストは人の手によって死の場に伏させられたが、神の御手によってよみがえらせられ、尊厳と栄光の中に座らせられた。 
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7月12日 【マナセ(忘れさせる)とエフライム(増やす)A】 創世記41:17-36
 ヨセフはパロに、パロの夢は一つであり、神がなさろうとすることをパロに示されたのだと言い、夢を解き明かして、エジプト全土に七年間の大豊作が訪れ、それから、その後、七年間の大凶作が起こることを告げた。そして、夢が二度パロにくり返されたのは、このことが神によって定められ、神がすみやかにこれをなさるからだと言った。それは、パロが事実をはっきり印象づけられるためであった。エジプトでは、長期間の干ばつと穀物不足はまれだった。

 ヨセフは夢の解き明かしだけではなく、これから起ころうとしていることにどう対処すべきか、パロに進言した。彼の夢の解き明かしは、そのためにどうすればよいかについての、神より与えられた具体的な知恵を伴うものであった。神が一言一言を教えられた。高度に予定説的な夢の説明が、行動への強い呼びかけと結びついていた。近づいている危機を知らされることは、そのまま行動に直結しなければならなかった。神が定められたことこそ、指導者たちが行動しなければならないのである。

 その具体的な知恵とは、この地がききんで滅びないために、パロがさとくて知恵のある人をエジプトの国の上に置き、国中に監督官を任命し、豊作の七年間に備えをし、パロの権威のもとに、穀物をたくわえ、保管させるということだった。

 ヨセフの進言のように、私たちも「豊作の七年間に、」将来の備えをする必要がある。力の限り見張って、いのちの泉がわく心を見守り、御言葉を心にたくわえよう。「そこで、イエスは言われた。「だから、天の御国の弟子となった学者はみな、自分の倉から新しい物でも古い物でも取り出す一家の主人のようなものです。」 マタイ13:52
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7月19日 【マナセ(忘れさせる)とエフライム(増やす)B】 創世記41:37-45
  ヨセフの夢の解き明かしと進言は、パロと全ての家臣たちの心にかなった(名案だと思った)。これが、ヘブル人のヨセフが官職に異議なく迎えられた理由である。そこでパロは家臣たちに言った。「神の霊の宿っているこのような人を、ほかに見つけることができようか。」パロはヨセフの力に神の力を見た。パロはヨセフに言った。「神がこれらすべてのことをあなたに知らされたのであれば、あなたのように、さとくて知恵のある者はほかにいない。あなたは私の家を治めてくれ。…さあ、私はあなたにエジプト全土を支配させよう。」ヨセフに与えられた地位は、総理大臣と王宮を支配する宮内大臣を兼ねたものだった。

 パロは、ヨセフに王印の刻み込まれた指輪(王からの権威を委ねられた)と、亜麻布の衣服(高級な宮廷服)と、金の首飾り(名誉のしるし)を与えた。そして、自分の第二(次に立つ者)の車に彼を乗せた。王の車に乗ることは、権力をもったしるしだった。そこで人々は彼の前で「ひざまずけ(敬礼)。」と叫んだ。こうして彼にエジプト全土を支配させた。パロはヨセフに言った。「わたしはパロだ。しかし、あなたの許しなくしては、エジプト中で誰一人として何もすることはできない。」それは、「全国民はあなたの指示に従ってのみ動く」「あなたの知恵がエジプトを救う」という意味である。

 パロはヨセフにツァフェナテ・パネアハ(「神は語る、彼は生きると」「神が語られたので、彼は生きている」の意)という名を与え、オンの祭司ポティ・フェラの娘アセナテを彼の妻にした。こうして、ヨセフの威光はエジプトの国にあまねく及んだ。ヨセフの昇進は、神のより偉大なご計画の一部であった。
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7月26日 【マナセ(忘れさせる)とエフライム(増やす)C】 創世記41:45-52
 エジプトの地にあった豊作の七年が終わると、ヨセフの言ったとおり、七年のききんが来始めた。そのききんは全ての国に臨んだが、ヨセフの語った対策が実行されていたため、エジプト全土には食物があった。やがて、エジプト全土が飢えると、民はパロに食物を求めて叫んだ。そこでパロは全エジプトに言った。「ヨセフのもとに行き、彼の言うとおりにせよ。」ヨセフは全ての穀物倉を開けてエジプトに売った。また、世界中が穀物を買うために、エジプトのヨセフのところに来た。

 パロの預言的な夢が次第に成就する時、ヨセフ自身の夢の成就の最終場面の舞台が準備された。ヨセフはエジプトを救い、全世界に救いの祝福を分かち与えるべき厳粛な使命によって立てられた。ヨセフは異邦人に受け入れられ、理想的な支配者として人々に仕えていた。ヨセフはイスラエルと全地の祝福の管、いのちを救う者とされた。これは全くキリストの型である。食糧不足のため、人々はエジプトに行かざるを得ない。このことが兄弟との再会となり、神の民の歴史に大きな意味をもつことになった。

 ヤコブはエジプトに穀物があることを知って、息子たちにカナンの地から下って行って、穀物を買って来るように言った。しかし、ヨセフの弟ベニヤミンを兄弟たちと一緒にやらなかった。災い(致命的な事故)が彼にふりかかるといけないと思ったからである。ヨセフ亡き後、ベニヤミンが父の偏愛の新しい対象となっていた。

 時にヨセフはエジプトの権力者であり、穀物の売買の総責任者であった。ヨセフの兄弟たちは来て、顔を地につけて彼を伏し拝んだ。ヨセフの夢が現実のものとなった。ヨセフには兄弟たちだとわかったが、兄弟たちにはヨセフだとはわからなかった。ヨセフが三十八才位になっていて、兄弟たちの経験と想像の世界を余りにも超えた立場になっていたからである。

 ヨセフはかつて見た夢を思い出して、やがて全家族がもう一度一つにされることにつながると直感した。そして、兄たちをスパイ扱いし、ベニヤミンを連れて来るように言った。それは、兄たちがベニヤミンに対してどのような感情をもっているか(かつて自分に対した時のような感情を今もまだもっているか)知りたかったからである。また、同じ母の子のベニヤミンに会いたかったからである。ヨセフは兄たちの真の姿を探るために、兄たちを試みた。兄たちが昔と変わって善良になっているかどうか、その後の彼らの真実な心を知るためであった。
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