My Favorite Tunes : Part2

 

   

第 2 回 ( 05 / Dec / 1999 )

Das Klagende Lied (嘆きの歌)
Mahler, Gustav (マーラー, グスタフ)

 

    グリム童話集「歌う骸骨」等から題材を得て1879~1880年にかけて作られたこの曲は、
    マーラーの「作品1」とも言うべき作品で、かれ自身も一番愛着を持った作品でしょう。
    本来の形では彼の時代では受け入れてもらえず、彼自身が二部構成に改訂しました。
    最近になって(1997年)ようやくオリジナル(初稿版)の三部構成で初演されました。

ケント・ナガノ / ハレ管弦楽団&合唱団
ウルバノーヴァ(S) / ブロホヴィッツ(T) / ヤウス(BA)
ハーゲゴード(Br) / ラッペ(A) / ウェイ(BS)
ERATO / WPCS-6416 (3984 21664 2) オリジナル版

ラトル / バーミンガム市交響楽団&合唱団
デーゼ(S) / ホジソン(Ms) / ティアー(T) / レイ(Br)
EMI / CC38-3223 第一部 + 改訂二部版


台   本 :


マーラー自身
グリム童話「歌う骸骨」、ベヒシュタイン「歌う小さな骨」、グラーフ「嘆きの歌」等を素材とする

初   演 :

1901年2月17日ウィーン・ジングアカデミー(第2部・3部による改訂版)

 

第一部 「森のメルヒェン」

    人を殺し畑を荒らす猪を退治した者を、王女の婿にするとの国王の布令に、
    兄弟が挑み、みごと弟が猪を退治するが妬んだ兄によって川に落とされ、死んでしまう。
    (マーラーは「猪」を「赤い花」に変えています。)

第二部 「吟遊詩人」

    一人の吟遊詩人が森の中で小さな骨を見つけ、拾い上げ笛を作る。
    この笛を吹くと、世にも不思議な話が歌われていく。
    この「笛の告白」を聞いた吟遊詩人は、王宮を目指す。

第三部 「婚礼の出来事」

    王宮では今まさに婚礼が始まろうとしている。
    そこへ吟遊詩人が現れ、「笛の告白」が歌われていく。
    床に倒れこむ女王、逃げまどう客人達。崩壊する城の壁、下敷きになる兄。

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