まずは、猫に関するオペラはないものかと思いまして、調べてみました。 結構あるものですね。
Hallstrom, Ivar : Den Fortrollade Katten (魔性の猫) / 1869 Hallen,
Johan : Valdemarsskatten (ヴァルデマールの猫) / 1899 Maurice, Pierre : Nachts sind alle Katzen
grau (夜全ての猫は灰色に) / 1925 Hans Werner Henze : The English Cat (イギリスの猫) / 1980
/ 1982 Vladimir Kojoukharov : Le Paradis des chats (猫の楽園) / 1986
ただ猫が出てくるだけというオペラでしたら、 ナッセンの「ヒギレッティ・ピギレッティ・ポップ」とか
ラヴェルの「子供と魔法」なんてのもありますが。 このうち実際に聴くことが出来た(出来る)のは、 「イギリスの猫」「猫の楽園」の2曲だけですので、
他の曲は実際には猫がどういう役割をしてるのかは、まったくわかりません。 ただタイトルだけという事も。
The English Cat (イギリスの猫)
Minette は Puff 卿と結婚するために、妹の Babette と共にロンドンを訪れる。 Puff
卿は「ねずみを守る組合」の代表者でもあった。 それを聞いた Babette は、一体何を食べてるのとびっくりし、 こんな都会では暮して行けないと、Minette
に一緒に田舎へ帰ろうと説得するが、 応じない Minette ある日、Minette が屋根で佇んでいる所へ
Tom が現れ、二人の間には愛情が。 しかし Minette はPuff との結婚の約束を忠実に守り、 ロンドンでの生活に馴染もうと努力する毎日。 しかし
Tom のことを忘れられない日々。 そんなある日、 Minette は人間によって袋に入れられテームズ川へ。 亡霊となって
Minette は Tom のもとへ。 二人の愛の語らい。やがて Minette が消え去り静かに息を引き取る Tom
かなり、端折って書いてます。なにぶん概要が書いてないもので。
リブレットを全部訳すのは私にとって大変な事でして。 慈悲深い心で時間を過ごす婦人と紳士たち(たぶん偽善的な猫と雄猫たちも)が 住むロンドンでのお話。
「金に中毒」「どん欲な激しい感情」といった社会批判の要素を含んだオペラとも言えます。 登場人物の行動
(不幸な愛人たち
Minette と Tom、Babette と ネズミを例外として)は、 金や激しい感情によって支配されています。 今の社会にも通用するお話(というよりそのもの)ですよね。
特に日本の政治家さん達には聞いてもらいたいもので。 小泉首相はオペラ好きとの事ですが、聞かれたことあるのかな。
Le Paradis des chats (猫の楽園)
金持ちで、意地悪で、病弱の婦人に1日中使われている、 ゆきこ(Youkiko)という女の子の物語。 彼女の唯一の慰めは、愛らしい小さい黒い猫を飼っていることでした。 しかし、ある日その猫がいなくなってしまいます。 ある日預言者が通りかかり、
ゆきこに告げます。 「彼女の猫はKiouchou島のInaba山で探し出すことが出来る」と。 また、そこは「今まで人間が訪れたことがない危険な場所だ」ということも。 ゆきこは猫を探す旅に出て、ついにInaba山で「猫の王国」を発見します。 実は彼女の黒い猫も、意地悪な婦人からゆきこを助けることができず、 ここへ逃げて来ていました。歓迎されるゆきこ。 しかし、ここでは人間は暮らすことが出来ません。 彼女は婦人のもとへ帰ることを決心します。 猫は暗い森に住んでいる多数の野生の猫から、 彼女自身を守ることができるように魔法の袋を与えます。 家につき婦人に彼女の体験を話します。そして魔法の袋のなかから 大きい犬の絵と10枚の金貨を見つけます。 ついにゆきこは裕福になり自由の身と。 婦人はゆきこに嫉妬し、自分も「猫の王国」へと旅立ちますが、 しかし、彼女を待ち受けている運命は・・・・。
子供のためのオペラとなってますが、もちろん大人でも楽しめます。 日本の昔話に題材をとったとの事。 たぶん「舌きり雀」あたりじゃないかと思うんですが、 恥かしい事にこの方面にうとくて・・・
(^^; Island of Kiouchou と Inaba mountains はどういう字を充てるのか不明です。

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