預貸率

預貸率とは銀行の総預金残高で総貸出残高を割った比率のことで。この比率が100%を上回る状態は、銀行経営上または国民経済上好ましくない一方、この比率が低いとそれだけ銀行の支払準備は厚くなりますが収益性は薄くなるために、適正な預貸率を維持することが肝心です。昭和32年に大蔵省は、預賃率を80%に押えるよう行政指導を行ないましたが、預金の著しい増加によって自然に低下しました。
オーバーローンは銀行の貸出し遇多のことで、正常な場合においては、市中銀行は預金を下回る一定の割合までを限度としで貸出しを行ない、その割合は慣習的にほば定まっています。しかし戦後はその割合を越えて貸出しが行なわれ、吸収した預金額以上に貸出しをする銀行も出てきました。預貸率が100%を越える場合をオーバーローンと言い、この場合には、市中銀行はそれだけ、日銀借入金に依存しなければならない程度が大きくなるために、銀行経営上不健全なものとされます。オーバーローン現象が現れた根本原因は、戦後復買・発展のための資金需要の増大にもかかわらず、資金の蓄積がそれに伴わなかったことにあります。その後は金融が極度に緩和したので、オーバーローンは解消する方向にあります。

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