手形貸付
銀行を受取人とする約束手形を借り手に振出させるか、または銀行が自己を受取人とする自己あて為替手形を振出し、借り手に引受けさせて、この手形を支払期日までの利子を差引いて買取り形式で行なう融資のことが手形貸付です。この形式の貸出しは、原材料の購入や増産のために必要な資金を供給する場合に用いられます。滞貨融資などもこの形式で行なわれ、景気の後退につれて商品の売買を滅少し、それに伴って商業手形の割引きも減退しますが、手形貸付けは逆に滞貨融資の増大とともに増加することもあります。昭和初期の厳しい不況や昭和29年当時の景気後退下においては、このような動きがみられました。
単名手形貸付は銀行あての単名手形を措り手に振出させて行なう貸付けのことで、一般に銀行が事業会社などに経営資金を貸付ける場合には、単名手形を振出させて、それを利息を差引いた金額で買取る方式をとります。借用証書による貸付けすなわち証審貧付のがわりに、このように単名貸しの方式をとる理由は、銀行にとっては、それによって利息の前払いを受けうること、期日に貸付金を回収しえない場合の権利の行使わよび手続が簡単であること、などの利益があるからです。
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