金融逼迫
資金の需要が供給を超週し、お金の調達が困難となる状態を、金融逼迫と言います。そしてお金の供給が需要を超過し、資金調達が容易になる状態を金融緩慢と言います。経済が好況となって、生産量、取引量の増大、あるいは設備の新設、拡張などによって資金の需要が増大するにもかかわらず、お金の供給が伴わないときは、金融逼迫の現象が現れます。この場合には、金利が上昇して資金の需要が抑えられ、経済活動も鎮静して金融はしだいに緩和に向います。経済界が本況となって物価が下落し、生産量、取引量が減少し、または事業が増強されていないために、銀行が貸出しを行なおうとしても借り手を見いだしえないときは、金融緩慢の現象が現れます。この場合には金利の下落がお金の需要を促し、経済清動は刺激されることになります。金融の逼迫、緩和は、季節的にも生じ、または通貨当局の金融政策によっても起こります。
金融恐慌とは預金の取付けにあって銀行が支払い停止をすることで金融界に混乱が起こることです。遇剰生産が行なわれ一部企業が生産停止、支払い不能に陥るときは、信用取引によって密接な関係にある他の企業に影響をおよぼし、多数の企業の破局を招きます。この場合にはこれらの企業に融資していた銀行にとっても資金の回収が不能となり、預金者の銀行にたいする信用が失われ、群集心理に基づく熱狂的預金の取付けが起こり、銀行は支払い停止のやむなきとなります。この場合、支払いに応じうるように、中央銀行が市中銀行にたいして貸出す通貨を緊急通貨と呼んでいます。
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