ある日、職場で前に座ってる俺の1コ下の女の子に言われました 「みのくんには若さが足りない」 あやややや 彼女がこんなことを言うのはおそらくこんなことがあったからです 年末の教職員の忘年会 その場でカラオケをすることとなりました とはいっても、カラオケをするのは俺と同年代かそれ以下の若い人たち そんな中で、彼女は20歳の子とおんなじように盛り上がっていました 俺はというと、 離れたところで「あんな盛り上がり方はできないなぁ」とか思ってました 多分あのときのことを思い出しつつ彼女は言ったのだと思いますが、 おそらく俺と彼女とでは考え方が180度違うんだろうなぁと思ったんです 彼女にとってみたら、 「20代後半なんてまだまだ若い若い だから20歳のときと変わらずに盛り上がれるわ」 っていう感じだったんじゃないかなと思うんです ところが俺にしてみるとですね 「20代後半っていうのは、もうそんなに若くないよなぁ なのに20歳のときとおんなじような盛り上がりはしたくないよな」 っていうことだったのです 彼女にとってみたら若さはいいこと でも俺にとってみたら、若さは必ずしもいいことじゃないんです 俺は若いって言われるのが嫌いです 「君は若いなぁ」 なんて言われると腹が立ちます まるで経験が浅い人間を上から見て言ってるように感じるんです 俺にしてみたら「若い」って言われることは、 「子供」って言われてるのと変わらないことなんです 君は子供だ、なんて言われて喜ぶなんて俺にはありえませんて 俺はもっともっと大人だと言われたいのです だから、若い頃とおんなじようなことはしたくないのです いまの年齢にあった楽しみ方をしていきたいのです せっかくここまで経験を積んできたんだもの、 それに見合った楽しみ方を知ってるほうがいいじゃない もっと違う楽しみ方を知っていきたいのですよ 別に若くいたいって思うことが間違いだなんていうつもりは毛頭ないけれど、 そうは言ったっていつまでも若くいられるわけじゃないんだし、 それなら年齢にあった人生の楽しみ方を覚えた方が幸せなんじゃないだろうか もちろん、年齢にあった楽しみ方がどんなものなのかは人それぞれ 俺は「カッコよく楽しみたい」 あくまでも目標ね だから、カッコよく歳を取って、カッコよくその歳を楽しんでいきたいのです 若いってそんなにいいことばかりでもないと思うんですけどね 若くないってことをもっと誇りに思う人間がいてもいいのかなと思いまして だって、みんな歳を取っていくんだしね ああ、そうそう、見た目は別ね。見た目は若いって言われるのは嬉しいかな 俺はよく歳より若く見られる性質でね、ええ でも、ロマンスグレーなんてのも憧れるんですけどね、ええ ロマンスなグレーってどういう感じなんでしょうかね |