ダメです。



ダメ公務員ができるまで(黎明期)


 皆さんは、「公務員」という職業にどんなイメージを持っているでしょう
 「堅物」
 とか、
 「面白味のない」
 とか、
 どちらかと言うと、真面目で融通の効かない、
 面白味のない人間とか仕事ってイメージを持っている人も多いことでしょう
 きっと、
 公務員になった人たちは、学生時代からずっと公務員試験のために勉強していて、
 そして試験に合格したいわばエリートなんじゃないかと
 そんなイメージを持ってる人もいるのかもしれません 

 ちょっと待った

 そんなイメージとは恐ろしくかけ離れた人間がここにいます
 俺
 明らかにそんなイメージを薙ぎ倒しつつ公務員になった人間がいます
 俺
 こんなダメ人間である俺がいかにして公務員になったか、
 ここはその奇跡の軌跡を鬼籍に入る前に書き記しておこうというシリーズです
 初めに書いておきますが、ためにはなりません
 ただ、公務員を目指している人がこれを読んだら、
 「こんな人間でも公務員になれるのか」
 と、勇気付けられるかもしれません

 その程度の軽い気持ちで読むのがベストです


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 「ダメ公務員ができるまで(黎明期)」


 大学4年生の俺は、ロクに就職活動もしてませんでした
 本が好きだった俺は、
 一応は出版関係の就職活動を続けてました
 が、
 出版関係はもともとが募集人数の少ない超難関
 とうてい就職が決まるはずもありません
 また、出版関係といえば激務が予想されます
 病み上がりで体力のない俺に勤まるはずもなかったと思います
 そう
 3ヶ月の入院を終えて退院したのは3年の末も末
 そのせいで、就職活動のスタートが遅くなったにも関わらず、
 病気のせいにして、熱心に就職活動をしなかったのです
 まさにダメ人間
 ちなみにこの頃、
 公務員にだけはなりたくないと思っていました
 公務員の仕事ってつまらなさそうだし、やりがいもなさそうだし、
 どうせならやりがいのある、面白い仕事をしたいと思っていました
 まさにダメ人間

 こんな人間に合う職業なんてあるでしょうか
 答えは「なかった」のです

 かろうじて卒論も終え、
 めでたいことに大学を卒業できたものの、
 そのあとの進路はなにも決まってませんでした
 そう
 世の人はこう呼んだのです
 「プー」と
 大学を卒業して、最初の職業はプー太郎
 いえ、職業と呼べるのならばですけどね
 これではいけない
 まあ、就職が決まってない以上、取れる道は1つでした
 パソコン売り場でバイト
 ここに来てようやく「プー」から「フリーター」に昇格です
 とはいえ、
 フリーターにもいろんな人種がいます
 なにかを目指してフリーターの道を選んだ人
 なにかを見つけるためにフリーターになった人
 その中で俺は、
 特別やることもなかったので、暇つぶしにフリーターになった人
 だったのです

 ダメ人間ここに極まれり

 まあ、楽でしたよ、フリーター生活
 平日のみの出勤だったので、店が込んでるときは休みだったし
 他にもフリーター仲間がいたし
 超ぬるま湯
 気持ちよかった〜
 そんな生活も1年近くにおよびました
 1年近くもフリーターをしていると、
 そこから抜け出すきっかけが難しくなるものです
 いつまでもフリーターをやってるわけにもいかないなぁ〜
 でも、フリーター生活は楽だしなぁ〜
 みたいな

 そこに、ついにフリーター生活を抜け出すためのある出来事が起こったのです!!


 以下次号


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