ダメです。



「似たもの夫婦」についての考察


 人の細胞は日々死に、また生まれているのです

 おっと
 突然固い話っぽいところから始まりましたが、
 ちっとも固くない、
 というかむしろバカっぽいのでちょっと聞いてってくださいな

 細胞が再生されるスピードは部位によって違うみたいですが、
 まあ10年も経てばだいたいすべて新しく生まれ変わってるはずなのです
 

 世の中には「似たもの夫婦」と呼ばれる人たちがいますね
 趣味が似てたりとか服装が似てたりとかありますが
 似たもの夫婦と呼ばれる人たちでなくても、
 なんとなく夫婦って似た感じがありませんか?
 趣味とか服装とかそういうところではなく、
 顔のつくりとか
 似たもの夫婦はとくにその傾向が表れる気がするのですが

 ほら、親子の顔が似るのは当然でしょう?
 遺伝子を共有してる部分があるから
 でも夫婦って、一個も被ってないじゃないですか
 基本的には赤の他人
 それなのに顔が似るってどういうこと?
 理由が思いつきませんよなぁ
 だから気のせいかと思ってたんですよ
 なんか雰囲気に騙されてるのかなと

 ところがですよ
 夫婦が似る理由に思い至ったのですよ
 それが最初に書いた細胞の再生の話なのです
 
 人間っつうのは植物と違って光合成なんかできませんで
 栄養を自分でつくることができないから食べて栄養を摂ります
 だれでも知ってる理屈ですね
 ここからがポイント
 夫婦ってのはたいてい一緒に住んでるわけです
 一緒に住んでるってことは一緒に食事とかするわけです
 そうすると、
 必然的に夫婦そろって同じメニューを食べることになりますね
 
 細胞を再生させるためにはエネルギーが必要になるわけですが、
 そのエネルギーは食べた栄養によって作られているわけです
 夫婦同じメニューなんですから、
 当然摂った栄養も同じになるわけで
 そしたらエネルギーの発生に影響を与えないわけがない
 自然と同じような細胞の再生の仕方になって
 だんだんと似てくるのも不思議じゃない
 似たもの夫婦という人たちは、
 きっと好きな食べ物や嫌いな食べ物も一緒に違いないですよ
 
 つまりなにがいいたいかというと

 「夫婦って同じ食べ物でできてるんです」
 
 そら、似てきもするでしょう
 逆に言うとですよ
 同じ食事をしてなければ似てこないってことですな
 ま、新婚さんなんかはまだ年月経ってないですから似ないでしょうね
 長い年月夫婦でいるとどんどん似てくる
 「似たもの夫婦」って仲が良い証拠かもしれませんなぁ

 あなたは似たもの夫婦になれますか?





 あ、人のことより自分のこと
 おっしゃるとおりで




                                おわり





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