2004年12月14日午後7時47分 人々はクリスマスに浮かれ、 あるいは年の瀬を感じ慌しくなる頃、 地元の駅前で車にはねられました そりゃもう、見事にはねられました そのときのことを綴る、ドキュメンタリー?番組です 事故にあったときの体験談はなかなかに貴重であろうと思いますので、 やっぱり記録として残しておいたほうがいいだろうと 状況はこうでした 俺が横断歩道を歩いてました 左側から来た軽トラがぶつかってきました 運転手は完全に余所見をしていました 俺は側まで車が来たことに気づいて身を固くして、 具体的には左腕に力を込めるような形でぶつかりました 軽トラとはいえ車には勝てず路上に投げ出されました そのとき、地面に打った右ひじとお尻が痛くてなかなか立ち上がれません 駅前で交番がすぐそこにあり、 加害者がすぐさまお巡りさんを呼んできました お巡りさんは2人 若い人と中年な人 中年な人が俺に話しかけつつ俺のまわりをチョークで囲んでいきます それが終わったあと若い方に交番まで連れて行かれました ええ、歩けました 頭は打ってません 防御姿勢を取ったのが功を奏したのでしょうか ところで、 この若いお巡りさんは手際が悪かった 中年のお巡りさんに怒られてばかりだった そうこうしているときに加害者も交番へ 俺も話をする気にならなかったですが、 加害者は若い兄ちゃん すぐさま交番に駆け込んだのは評価するけども、 被害者に近寄らずいきなり交番へ駆け込んだのはマイナス、と感じたり まずは被害者の状況を確認すべきかなと、人情として そこで救急車が到着 交番でまず救急隊員の人に名前とか住所とか聞かれ 指になにか挟んで検査されて、血圧も検査されて 頭打ってないかどうか触って確かめられ で、こぶもなんもないことが判ります ま、俺も頭はこれっぽっちも痛く無かったですからね そのまま救急車に乗りました 救急車の中でストレッチャーの上に座らされて、ベルトで簡単に固定されて そしてまた指になんか挟んで、血圧も測られて そのまま救急車は発進 駅から1番近い救急病院 俺はもう初めからあの病院に行くんだろうってことは判ってました それは、10年前俺が3ヶ月入院し、大腸を全摘する手術をした病院 病院に到着 ストレッチャーに乗せられたまま病院へ移動 救急隊員の1人が俺の荷物を持って移動 さっそくレントゲン 痛いというところを次々とレントゲンで撮られていきます そしてそのあとお医者さんに診てもらうことに 時間を見てもらえば判りますが、もう夜です つまり通常の診療は終わってますから、当直の先生のみです 車椅子に乗り換えて 待つんですよ。診察してもらうまでかなり待つんですよ 結構患者さんが待ってるんですよ 風邪の時期と重なったというのもあるんでしょうね 20分くらいずっと車椅子に乗ったまま待ちました まぁ、ホントに重患者だったらなによりも真っ先にだったんでしょうけどね で、ようやく呼ばれて その日の当直の先生は外科の先生 先生がレントゲンを見る 俺もレントゲンを見る う〜ん、どう見てもどこも折れてる感じがしない 先生も同意見 ただし、これは整形外科の領分ではっきりとしたことは言えないとのこと つまり、明日昼間にもう1度病院を受診してくれということに 夜間だと診断書も出ないんだそうです 診療が終わって 会計です そうなんです とりあえずは患者がお金を払っておかなくてはいけないのです 預かり金というものらしいです あとで保険会社が払うにしてもいまは患者が払うということ 保険会社が払うことになったら、お金は返してもらえるとのこと 1万円と言われましたが持ってなかったのでそう言うと、 5千円でいいというので5千円を支払い これで病院も終わりです 「お大事にどうぞ」 ちょっと待ってください 俺はこれからどうしたらいいんですか? そうなんです 警察からは事情聴取も受けてないし、 そもそも加害者の名前も連絡先も聞いてないし、 というか、このまま帰ってしまっていいのかも判らないし と病院の人に言うと、とりあえず110番すれば教えてくれますとのこと なので病院を1歩外に出たところで110番 110番ってどこにかかるか判らないんですよね 相手が出たら、どこの事故でなんて名前でというと、 最寄の警察署から電話させるということなのでいったん電話を切り ここでハタと気づきます 俺はここからどうやって家に帰るんだ? ホントに病院でいきなり放り出された感じです ま、昔よく通ったところなので、家に電話して迎えに来てもらうことに でも父親が家に帰ってて、しかも酒を飲んでなくてよかった ちなみに車にはねられたと言ったら父親は驚いてました。当たり前か あとから保険屋に聞いたところによると、 タクシーを使って帰ってもちゃんとその分のお金も出るそうです ただし、必ず領収書を取っておく必要があるそうです 教訓としては、 なんにしても事故当日の払いは自己負担、ということですね で、父親に迎えに来てもらって家に帰りました 係長に電話して明日休むことを伝えておしまい 正直なところ、ものすごく痛い、というところはなかったのです 風呂に入ろうかと思ったんですが、 打撲はあっためるのがよくないということで、 風呂に入らずに湿布を貼って寝ました こんな感じで事故当日は終えたのでした つづく |