若年寄日記

松本のジョン・レノンとポール・マッカートニー
 おっさんしかいない。しかも全員、目の前の食べ物・酒に夢中である。しかも、歌っている歌がひどい。例えば、「君への想い」という曲。ラブソングらしいが、こんな歌詞のラブソングは今までお目にかかったことがない。

「もしも君が白米だったら 僕は味付けのりになるだろう そして君をクルクルまきにしよう もしも君が耳たぶだったら 僕は受話器になるだろう そして君にそっとつぶやくのさ・・・」

 まず、意味がわからないし、しかも若干気持ち悪い。こんな歌詞が延々と続くのである。みんな聴くわけがない。さらに、彼らのMCも最低である。話していることが意味わからないし、誰も興味を示さない。そして輪をかけるように、誰も彼らに興味を示さないと見るや、突然、リクエストタイムをはじめてしまったのである。

「僕たちに歌って欲しい曲がある方おられませんか〜?」
「天城越え歌ってくり〜」
「舟唄がええんでねえか〜」

 おっさんらもヤツらの性別と楽器の種類を考えてやってほしい。とにかく、小学校の学芸会以下の盛り上がりで幕は閉じた。しかしである。こんな彼らでも、一部の都市であの歌姫をもしのぐ人気があると言われているのはなぜなのだろうか。何か、もしかしたらどこかにキラリと光るモノを持っているのではないだろうか。そう思った私は彼らに近づいて直接話してみることにした。(明日につづく)
2002年05月03日



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