「素直じゃねぇな」 その科白を耳にしたのはこれで何度めくらいだったか。どんな場面でだったか。 学校の休憩時間中?下校中?お前の家で?外で?口喧嘩の最中? 否、手加減なしの殴り合いしてる最中?それとも、セックスしてる途中かはたまた終わった後か。 ツンデレではありません、ツンツンです。 「んっとに、も少しくれぇ素直になったらどうだ。ちったぁ可愛らしくよ」 今日もまた言われてしまった。 ちなみに今の現状を簡単に言うと、学校の下校中に無理矢理拉致られて、喧嘩相手という名の 別名恋人の家に連れてこられたついさっき。 軽い口喧嘩をしてたら突然腰を引き寄せられてキスをされたので、イラっときて渾身の蹴りを横っ腹に 叩き込んでやりました。そっから火の着いたように殴り合って蹴り合っていたが、悔しいがオレが体力負け したところを待ったもかけれず布団の上に転がされた。 そして畜生、と小さな声で悪態をついた直後、ため息交じりに冒頭の科白を言われてしまったのだ。 素直ってなんだ。東条はよくオレにそう言う。可愛らしくってなんだ、女のように猫のようにお前に擦りよれば いいのか。そうしている自分の姿を脳裏に思い描けばなんとその滑稽なこと。 真っ裸のベル坊を頭の上に乗せて街中を歩くオレの姿よりよっぽど笑える。 「嫌だないつだってオレは自分の行動に素直です、退いてくださいコノ、野郎っ!」 「ッツ、そういう意味じゃねぇ」 転がされたままの状態では不利なので起き上がる反動を使って東条の鳩尾を狙い、蹴りを出す。 入る間一髪で足を取られたオレは敢え無く布団の上に逆戻り。失敗したのだと理解して舌を打った。 万年床よろしく、朝起きたままで敷きっぱなしにされた布団にうつ伏せで抑え込まれると、オレの上に覆い 被さってくる大男――・・・バカ東条が纏う匂いと同じそれが鼻腔をついて、ドクリと脈が跳ねる。 日も高いうちから盛りやがって、という憎まれ口はついて出せなかった。 互いの距離が近づいてから、この部屋で何度こいつに抱かれたか。もう数えるなんて馬鹿らしい。 匂いに包まれれば嫌でもあの濃厚な時間を思い出して身体が熱を持つ。まさに条件反射。 つまりはオレも同罪で、そんな事は東条の部屋に連れて――・・・否、帰り道に捕まってしまった時点で 解っているはずなのに気づかれたくなくて、何故か悔しくて必死で他の事で紛らわそうとした。 言い合いだったり殴り合いだったり、なんでもいい。 (そ、か) 素直じゃないって、そう言う事か。 とっくにバレていた訳か。直接的な言葉で言わず遠まわしにオレに気付かせるなんて、余裕ぶりやがって。 バカな癖に。バカ東条め。 上半身を布団に預けて腰だけを持ち上げた四つん這い。そんなやたらめったら恥ずかしい状態で 東条はオレを押さえつけていたが、話をするよりも先に進む事を選んだのかカチャカチャと音を立てて ズボンのベルトをはずし、下着と一緒に膝辺りまで引き落とした。 「テメェはオレを強姦でもするつもりかよ。このまま突っ込む気か死ね」 「期待まみれの下半身さらしてる時点で合意だろ?心配しなくてもちゃんと慣らしてやるさ」 「いらねーし、つかヤリたくねーし」 「そうか?オレには欲しそうにみえっけどな」 覆うものがない丸出しの尻を一撫でして、流れるように武骨な指がその狭間の奥に移動する。 欲しそうと言われたその入り口を指の腹でくにゅりと円を描くよう撫でられれば、成程。 期待に塗れたそこは自分で意識せずともヒク、と厭らしく蠢いた。 身体は素直でなりよりだ、と耳元を囁いた東条をブチのめしたいと思ったのは照れ隠しじゃない。 本気だ。 「強姦が嫌な辰巳くんの要望に答えて、今日はローションなんて無粋なの使わず舐めて解してやるよ」 本当は毎回こうしてやりたいんだけどな。 と、のたまいながら舌先を尻の奥へのばしてきた東条に慌てて逃げをうつ。 拘束から逃れられず、前へと匍匐前進の様に這うしかなかったがそれでも抵抗をやめる事なんて出来ない。 「やめろ変態!!ローションでいいっ、むしろローション大好きなんで!!」 オレの焦りまくった叫びは東条には届かなかったようだ。暴れようがお構いなしに、その窄まりへ舌を 這わす。ぬろりと生温かく柔らかな舌先が有らぬところを舐めまわされる感触。 窄まりがヒク、ヒクと痙攣を起こす度に東条の唾液が中へ入ってくるような気がして恥ずかしさに どうにかなってしまいそうだ。近くにあったくしゃくしゃに丸まった掛け布団であろうそれを反射的に 掴んで、ぎゅっと腕に抱く。それで羞恥が無くなった訳ではないが何かにしがみ付いていなければ、 こうしていなければ。 「オレは前からお前の声が聞きたいって思ってた」 「・・・・・ぁ、う」 「男だし、善がったり声出したりすんのが嫌なのは解る。けど、聞きてぇんだ」 入り口を這っていた舌が窄まりを2、3度突き、呼吸をするように開閉を繰り返すタイミングに合わせて 中へ潜り込む。ビクリと腰が強張った。 流しこまれる唾液、柔らかい舌先が入り口付近の浅い内側を出入りする。ぐるりと中を舐め回されれば それに快感を見出してしまったオレの下肢からはトロ、と透明な体液が流れ始めた。 「ん、んッ・・・・とう、じょ・・・の変態バカがっ・・・・」 「その可愛くねぇ事言う口から、善がり声上げさせてぇ・・・・なぁ辰巳、アンアン言ってみ?」 「ぶっ殺すッ!!」 「・・・・・やっぱ頼んだところで素直じゃねーお前にゃ無理か」 抜け出た舌の代わりに突き入ってきた東条の太い指が、狭い肉道を広げようと動きまわる。 濡れない男の身体。唾液で濡らしたって滑りの悪い内側を根気よく慣らしていく。 そこまでしてオレを抱きたいのか、と以前東条に聞いた事がある。すると、これだけしても足りないくらい オレを抱きたいのだと返された。で、モノ好きなこいつが可笑しくて仕方なくて爆笑してやれば。 『そう笑うなよ、こんなモノ好きなオレの恋人がお前だなんて最高だろ?』 ぐうの音もでないとはよく言ったものだ。 オレは更にモノ好きなのだと暗に返されたも同然なのだから。馬鹿の癖にああムカツク。 「何考えてんだ?指、増やすぞ」 「っい、ぐ・・・・ぅ、クソ・・・ッ」 タラ、と上昇していく体温に合わせて汗が流れた。服も脱がずに、受け入れる場所だけへの愛撫。 とうに張りつめてしまった下肢には一度も触れず、キス一つ寄こさずに。 優しい前戯も甘い睦言も、ムードも何もオレ達にはいらない。どうせこれは喧嘩の延長なのだ。 指、3本で肉道を慣らしたところで東条のものを受け入れるには厳しい。ゴツイ体躯に見合って隆々とした 規格外のそれは何度見てもオレの胎に治まるとは思えない。 いつかぶっ壊されるのではないかと危惧した事もある。 けれど東条は意外にも器用な指使いで丁寧に受け入れる準備をするので、実際に繋がる頃には もうオレのそこもどこもかしこもドロドロのぐちゃぐちゃだった。今だって、そう。 オレの下肢からだだ漏れている先走りの滑りを借りたのか、尻奥から聞こえる粘着質な音が酷い。 出入りする指の腹で内側を擦られ時折引っ掻かれ、イイ処を掠めでもされれば反射的にキュ、と指を 締め付けてしまう。すると「コラ、締めるな」と耳の裏側に口唇を寄せて熱い吐息交じりに口付けられる。 力を抜けば、東条は3本の指を根元まで中へ潜り込ませて思い切り四方へ開いた。 中が強制的に広がるのが解って息が詰まる。 「辰巳、息吐け。入れるぞ」 「はっ・・・ハ、いちいち・・・・言うなっ、勝手に入れろっ」 「・・・・・お前な・・・・ま、いい。今日は手加減しねぇ、イイとこだけ狙ってやるって決めた」 「な、に・・・・東条・・・」 「啼いてもらうぜ、なにがなんでも・・・な」 後ろから犯される行為は初めてじゃない。だが東条の大きな掌が尻を鷲掴んで左右に開く動作に 少なからず恐怖を抱いた。散々舌で、指で解されて柔らかくなった窄まりにヒタリと熱い東条の劣情が 宛がわれる。すると間を置かず先端が肉を割って入ってくる。凄まじい圧迫感。痛み。 「う、ぁ・・・ッぐ・・・」 軽く前後に揺さぶられながら狭い場所を広げられていく。 最近やっと受け入れる際に力を抜いて迎えいれるという芸当が出来るようになったのだ。 時間をかけて埋没した灼熱の楔のようなそれは、オレの奥深くまで肉を抉って潜り込み、中が馴染むのを 待っていた。道がその形を覚えるまで。 串刺しにされた、と思うのは肌と肌の密着具合でだ。東条の硬めの陰毛が尻をザラりと撫でるほどの。 労わっているつもりなのか、東条は繋がった直後は必ずギュッと抱きしめてくる。強張ったオレの身体を 上から覆って抱きすくめるその行為は大型犬のように思えて、温かさに先ほどの恐怖は消え去った。 「熱くて・・・やっぱイイな、お前のナカは」 「テメ、もう喋るな、ン、ぃッ・・・!」 深い所まで広げていた東条の熱がずるりと引き抜かれ、もう一度入り口にひたりと宛がわれる。 まさかと思うヒマもなく、今度は時間もかけずに一気に熱を根元まで穿たれ目の前で火花が散った。 「・・・ヤ、めッ・・・ァ、うッ・・!・・・ッぐ・・・!」 そしてまた引き抜かれ、再度一気に穿たれて。抜かれて、穿たれて。 5度目の挿入を受ける頃には入り口はほとんど苦労もなく、奥まで熱を迎え入れれるようにまでに なっていた。酷い慣らし方もあったもんだ、きっと東条は赤くぽってりと腫れあがったそこを見て 楽しんでいるのだろうが。後ろからの挿入は全てが丸見えで、快感に歪む顔を見られず有難いと思う反面 厭らしく男を銜え込んで広がった結合部やらを見られているという羞恥が耐えがたい。 いっそ何もかもかなぐり捨てて快楽に溺れれば。 オレを犯す雄がゆるゆると動きだす。的確に前立腺だけに狙いを定めた律動。本気かこの野郎。 さっき腕に抱えた掛け布団を更に強く抱きしめた。力の入れ過ぎで破けるな、これは。 腰を逃げれないよう掴まれ、質量を増して一層膨張した熱の先端を何度も何度も尻の中のしこりに ぶつけるよう揺さぶられて。 足りないのかその勢いのままこれでもかと言うほど最奥まで突き入ってくる、東条の抱き方。 いつもより激しい、いつもより快感が酷い。いつもより――・・・・。 「と・・・じょ、イヤだ・・・・な、もう・・・・嫌っだァ・・・!」 「いいぜ、全部見せろ」 「ッツ・・・ッ・・・・ぅ、ンン・・・・ん、はッ・・・」 「ココいっぱい突いてやろうな、ほら、辰巳。我慢すんな」 早まるピストン、弱い処を狙う攻撃的な腰の動き、噛みつかれた項に走る鋭痛。 「――・・ァ・・・・・あ、アァッ・・・!」 「お」 堪らず高い声を上げた瞬間、プシャリ、と布団に飛び散る少量の白い体液。軽く達してしまったオレに 気をよくしたのか、東条の熱が胎の内側でドクリと脈打って更に質量を増した。 「ふぁっ・・や、アッ・・・ンあぁッ・・・!」 一度堰を切ったように上がりだした声は止めようにも止まらなかった。止める術も知らなかった。 可愛い、スゲー最高、と興奮したように繰り返す東条の感極まった昂りは下半身に直結しているのか 今までにない質量と硬さを持ってオレの中をぐちゃぐちゃに掻き回す。 オレの方も感じた事のない気持ちよさに、東条に緩めろと言われてもはくはくと開閉を繰り返す 窄まりのひきつけを止める事が出来なかった。 すると切羽詰まったような舌うちが背後から聞こえて、その後すぐに繋がったまま片足を掴まれ、 ぐるりと身体を反転され仰向けの状態に体位を変えられる。 無茶な行動に喉から引きつった音が出た。とんだアクロバットだろ。 背中に薄っぺらい布団の感触が当たると間髪置かず両足を痛いほど左右に開かれ、またさっきのような 容赦ない注挿が始まった。 声も、汗も、腰の揺らぎも、なんか色んな体液も、真っ白になる思考も。 卑猥な音も、東条の「好きだ」って言葉に返すオレの言葉も。 全部全部何もかも止められない。 すべては枷を外しにかかったお前のせいです。 目一杯圧し込まれた胎の最奥に叩き込まれる大量の熱液に、そういやゴムしてなかったっけ。 と、ふとそんな事を考えながら遅れてオレも、引き締まったヤツの腹筋を白く汚してやったのだった。 「イイ声で啼くのな、お前。すげぇ興奮したっつーか」 「大丈夫だ、事が終わったらぶん殴って記憶飛ばしてやっから―・・・っつ、おい東条」 荒い息を何度か繰り返し、呼吸を整えた東条の下肢はたった今熱を吐きだしたというのに、もう硬度を 持ち始めていて。2ラウンド目なんか御免蒙りたいオレの抵抗をあっさり抑え込む。 遠慮のえの字もない動きで中を掻き回され、半端なく奥の方で中出しされた体液が逆流し始めると ぬちゃぬちゃと耳を塞ぎたくなるような水音が聞こえてきた。 「調子、のってんじゃ・・・・・ひァッ!あ、ァッ・・・!」 滑りの良くなった結合部から、東条のもので擦り上げられる度に白い残滓が泡立ちながら流れ出して いくのが解る。刻むような速さの腰使いにそれらがパタパタとシーツへ飛び散って。 「言ったろ・・・全部見せろって。まだお前の素直なとこ全部見てねーんだ・・・終わってなんかやらねぇ」 オレは天の邪鬼なので、これを機に今まで以上に素直になんかなってやらないでおこうと心に誓いました。 END |
お上品に、おソフトにを心がけながら書いた当サイトでは恐らく初のエロです。
裏とか作るのめんどいんでなるべくエロは軽めで書いてたんですけど、ちょっとだけはっちゃけて見たかったんだ。
昔、他ジャンルで書いてたヤツよりなんぼかヌルいです。(書く気力もないし)
こんくらいだったら大丈夫・・・・よね、R18未満だと思うんですけど。
テーマは男鹿さんに啼いてもらおう、でした(笑)ウチの男鹿さんは喘がない主義なんで。
たまには虎さんに良い思いして貰ってもいんじゃね?みたいな。