LOVE LEVEL 男鹿 辰巳の好きなところそのイチ。 髪の毛、髪の色。 その手触り。見た目と違い柔らかく少しクセがあって、四方にはねる毛先。 濃いブラウンは恐らく脱色などしていない自然のものだろう。手櫛で触れる髪はすんなりと指を通る。 最近男鹿は週末になるとウチへよく遊びに来るようになった。 始めこそ引きずるようにして連れて来たのだが、今は無駄な抵抗だと諦めたのか呼べばすんなりと 家までついてくるし、当初のような嫌がる素振りはない。 引っかかれた箇所は数知れず、それはもう懐かない野生の野良猫のようで。 それを包み隠さず伝えれば、猫はお前だろうと返されたがはて何のことだか。 ベル坊はその、なんだ、ヒルダという女の気遣いやらで2人きりになる事が可能になった。 「それなりに楽しませてくれるなら、協力してやらんこともない」 それなりって何ですか。怖くて未だ聞けていません。 男鹿は外で触れる事を鬱陶しそうにするが、部屋に入って2人きりになればそれほどでもなかった。 今もこうして髪に触れているが邪険にする事もなく、俺の肩に身体を傾けて好きなようにさせてくれている。 大方ベッドサイドを背もたれにして夢中になって励んでいたゲームに飽きたのだろう。 今度こそ俺が構ってもらえる番か? 男鹿 辰巳の好きなところそのニ。 口唇。硬く詰まれたそれはストイックに見えて暴きたくなるほど艶。 キスは好きなのだろう、口を開けろと口唇と舐めてやると大人しく薄く開く。 逃がさないよう腕の中に抱え込むとすんなりと、まるで此処が居場所だと言わんばかりに収まってしまう。 学校で迂闊にキスなど仕掛ければ容赦なく鉄拳が飛んでくるとこだ。 舐めて、吸いついて、食んだ口唇は赤くしっとりと濡れ、実に好みに仕上がってくれる。 男鹿 辰巳の好きなところそのサン。 瞳。鋭いが美しい黒曜を思わす、一番好きな部位だ。 繰り返すキスの合間に、開かれる瞼から見えるそれが堪らなく欲を煽る。 濡れた艶やかさを知っているのは俺だけ。 一瞬も逸らす事をせず、口唇が触れ合うか合わないかの間合いで見つめ返してこられると負けそうだ。 きっと男鹿の古い友人だというあの男でも知らないだろう。 Tシャツの裾を捲り上げながら、俺は湧き上がる優越感に口角があがった。 「・・・・すんのかよ」 「イヤか?」 「ヤメロって言えばこの手、退けるのか?」 まさか。 「なワケないだろ、お前はもう俺に捕らわれた子猫ちゃんだ」 「キモ」 可愛くない事をいう口だが、それでも真っ赤な舌先を覗かせて下唇を舐める仕草に目が釘付けになる。 抱きかかえていた男鹿の身体を持ち上げて、そのままベッドに放り投げればヒュンッと足蹴りが。 それを捕らえて足と足の間に身体をすばやく滑り込ませると、気に入らなかったのだろう 露骨にイヤな顔を浮かべてそっぽを向いてしまった。 男鹿 辰巳の堪らなくイイところ。 押し殺す吐息、噛み殺す声、それでも小さく上がるそれにゾクゾクと煽られていく。 普段から喘ぐ姿はあまり見られない。だからこそ、不意に漏れる声に色を感じるのだ。 恥ずかしげに口元を押さえて顔を赤らめる仕草もよし・・・・振りかざされる拳骨さえなければの話だが。 弱いところは俺の触れるところすべて。余すとこなく目で、指先で、口唇で、舌で愛でて。 さすが引き締まった身体の手触りはいい。 しなやかで細いこの何処に己より大きな人間を吹っ飛ばすほどの力が秘められているのか。 「はっ・・・・・ぁ・・・」 ほら、これが堪らなくイイんだ。 男鹿 辰巳のエロイところ。 荒くなる呼吸に忙しく上下する胸、深く突きやる度浮き上がり撓る背。 意外こういった行為には淡白な性格なのかと思いきや、男鹿は中々積極的で挑発的だ。 コイツの事だからもしかしると喧嘩の延長のように考えている節があるのかもしれない。 仕掛ければ、必ず返してくるのも恐らくその所為だ。 喧嘩だとしてもセックスだとしても、何というかまぁ、俺に劣らず負けず嫌いな男だ。 グチャリ。 と卑猥な音を業と立てて内部をかき回してやると仕返しのつもりか掴まれた肩に爪が食い込む。 気にせずそのまま追い立てるように細腰を掴んで揺さぶった。 少々乱暴に抱こうが男鹿は順応が早いのか柔らかに俺を受け入れていく。 飛び散る互いの白濁に、シーツの替えは何処に閉まっていただろうなんて脳裏を過る。 だがそんなことも、快楽に眉を寄せて此方を見てくる恋人の姿に綺麗さっぱり忘れてしまうのだ。 よほどイイのか締め付ける肉の収縮が激しい。 もうきっと限界に近いのだろう。 「イッ・・・ん、ぁ・・・とぅ、じょ・・・ッツ!」 緩やかに伸ばされた両腕が愛しい。 首元へしなやかに、それでも強くしがみ付いてくるふとした健気さが可愛くて仕方がない。 男鹿の口からはっきりと想いを告げられた事はなかったが、こうして縋って来る態度を 見せられることで、言葉以上に想いが伝わってくるような気がするのだ。 「あぁ、俺も好きだぜ。安心しろ、よ」 こんなに愛しいお前。 冷たくされても無碍にされても邪険にされたって、こんなに愛しいお前だから。 イチもニもサンも全部全部、それ以外、お前を取り巻くすべてもモノだって。 どこもかしこもなんだって、大好きなんです。 END |
なんか裏にしないようにエロ入れるって難しいもんだ・・・。ボヤカシながら書いてます。
ウチの東条さんはマイペース唯我独尊だけど、男鹿が好きすぎて尻に引かれてなくもない。
何が書きたかったのか、ってそりゃ・・・・東条さんからみた男鹿さんがどんだけなんだって話だ。