corkboard 『ファンタスティックス』

『亜門版ファンタスティックス』つくば市民ホールくきざき

2003/03/06 (THU) お行儀が悪くて美しくないミュージカル

実は自分で金を払ってミュージカルを観るのは初めてだったりすることを最初に白状。(ミュージカルを観たこと自体はあります、もちろん大学のE.S.S.のだけじゃなくて)「観劇が趣味なんです」っていうと世の中の劇場に行かない人たちは当然ミュージカルとか観てるもんだと思うらしいので。そうじゃなくても大きめの劇場に足を運んでいる図を想像するらしいですよ。んな高いチケット、そーそー買えないよ。高いチケットの芝居はだいたい芸能人出てたりするし。

しょっぱなから脱線してしまいましたが、要するに今まで「ミュージカルって私の好む世界とは別世界なんだろうなあ」と思っていた、ということが言いたいのでした。岸さんが出てなかったら観てなかったと思う。だけど実際はストレートプレイにもいろんなのがあるように、ミュージカルも純然とした一枚岩のジャンルではないのだということに気付きました。コメディーでないミュージカルはすべて愛だの夢だの希望だの美しく歌い上げてると思ってました。だけど『ファンタスティックス』に出てくる登場人物はみんな愛すべき御馬鹿。そしてものすごく平凡。愛の話ではあるけどお行儀が悪くて美しくない(褒め言葉)、親しみの持てる話。名作とされるミュージカル作品にもこんな作品があったんだね、とびっくりしました。さりげに地方ネタ(ヘンリーがエル・ガヨに自分を売り込むところで、「つくばねの影を映して牛久沼」と言った)が仕込まれてたりしてなかなか細かく楽しい2時間。第2幕が抽象的過ぎてご都合主義過ぎるのがちょっと気になったけど、それはおそらく脚本の問題だし。

舞台は真っ黒。一見シンプルな舞台。だけどライトが仕込んであったりして実はなかなか凝ったつくり。ヘンリーとモーティマーが箱から出てくる仕組みはどうなってるんだろう?(バラシのバイトをした知り合いに聞けばよい話なのですが)

今回13列からの観劇で、客席の間の通路に近かったので、客席を通る役者さんが間近に見れてちょっと美味しかったのですが、ステージベンチシートはそれに輪をかけて美味しすぎです。ごねてチケット交換すべきだったと思うくらい。アクティングエリアが狭めな分、「舞台が一望できる」という遠い席のメリットはあんまりない感じ。チケット選びちと失敗したかも。でもステージベンチシートって後から出たよね?ぶーぶー。

ファンタスティックス公式サイトにこの公演のレポートが出てます知っている人がこんな公式なところでべた褒めされているのは変な気分がする。

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